臨床心理学 2005;5(4) 4

吉川吉美 痛みと臨床動作法 臨床心理学 2005;5(4):486-490

  • 臨床動作法 成瀬悟策
  • からだの動きは、具体的には身体的、生理的な運動の形をとっているけど、本来的にみると当人自身の心理的な活動とその実現ないし成果だから心理現象というべきである

津川秀夫 痛みへのアプローチ:ブリーフセラピー 臨床心理学2005;5(4):491-496

  • 対人援助における効果的なかかわりは、合わせpacingとずらしdistractionに集約される
  • Zeig & Geary 2001 痛みへのアプローチの方向性
    • 注意のそらし distraction
    • 解離 dissociation
    • 感覚変容 alteration of sensation

安藤満代 終末期がん患者の苦痛 臨床心理学 2005;5(4):497-503

  • 死を自分のこととして考える一人称の場合、親密な親近者について考えるに人称の場合、それ以外の人の三人称の場合とでは感じ方や捉え方が異なる
  • ターミナル期の患者の苦痛は身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛の4つの要素からなる全人的苦痛と考えられる
  • 身体的苦痛
    • 自己決定権をもつことは自己コントロール感を高めることにつながる
  • 精神的苦痛
    • 告知をうけた患者の心理過程 衝撃、否認、怒り、取引、抑うつ、受容
  • 社会的苦痛
    • 家族の中で自分の役割を果たせない時、患者の自尊心は低下する
  • 患者個人や家族とともにコーピングの能力を高めようとする問題解決的な認知行動療法