p 178 肥田朋子 神経原性異常

  • 慢性痛 2つ
    • 器質的障害が長期に持続することによって生じる
    • 組織の損傷が治癒したにもかかわらず痛みが生じている病態や、通常痛みが生じないような刺激に対しても痛みが生じるたり、異常につよい痛みが生じている病態
      • CRP formally known as RSD
  • 神経因性疼痛
    • 神経系の一次損傷あるいは機能障害によっておこる痛み 自発痛の他にアロディニアや痛覚過敏反応を特徴
      • 中枢神経 視床痛、脳神経障害後疼痛、脊髄損傷後神経痛
      • 末梢神経 CRPS type II, DM neuropathy, 帯状疱疹後疼痛
  • 神経因性疼痛の機序
    • 末梢神経系
    • 脊髄レベル wind-up 現象,Aβ線維の脊髄内発芽、ミクログリアの活性化と抑制性ニューロンの興奮性活動、SPが細胞内に取り込まれる内在化現象や長期増強現象
    • 大脳 健常人でみられている視床の活動性が、神経疼痛患者では低下。両者で痛みの認知の部位が違っているのか。神経因性疼痛患者で健常人より活動性が亢進していた前頭前野は、情動系と関連が強い部位であり、神経因性疼痛時の痛み認知には情動的な側面の関与が大きいことをしめしている。
  • 疼痛患者への治療の目標
    • 疼痛除去よりはむしろADLの向上ひいては生活の質の改善
    • 学際的痛みセンターの功績の中で注目すべきは社会復帰率の高さである。痛みの改善率はさほど高くない。
  • 神経因性疼痛
    • 鎮痛薬は効果をしめさない
    • TENS transcutaneous electorical stimulationは効果あり。末梢神経の感覚神経を刺激し、末梢神経系と中枢神経系朗報で鎮痛に関与
    • 理学療法 ストレッチの効果