整形外科疾患における慢性疼痛の病態と対策 関節外科2001;20(4) 2

芹沢健 慢性疼痛患者に対する精神医学的アプローチ 関節外科2001;20(4):133-139

  • 従来慢性疼痛は器質性が心因性かという二分法が暗黙の基準のうちにあったが、慢性疼痛は心身相関による身体的、心理的、社会的な問題を含む複合的な疾患概念となった。
  • 慢性疼痛患者の家族 患者な自分の痛みを理解しないと家族に攻撃的になることも、負担がかかりもうしわけないと悲観的になることもある。関わる家族は患者の感情に巻き込まれて、つかれきっていることもある。疲れ果ててしまって感情交流を互いに避け、疎遠になっていることもある
  • 痛みの消失があれば、すべて解決するとベッド上で夢想する。
  • 最後に疼痛消失のためにすべての生活があるかの様に、その人の生活そのものが痛みへのとらわれと痛みを回避するための行動はからいによってなりたっていく。痛みの消失を望むあまり、目的本意の生活から症状(疼痛)中心の生活に陥っていることに気づいていない。