細井昌子

久保千春、細井昌子 慢性疼痛とうつ ストレスと臨床 2006;26:32-37

慢性疼痛は組織損傷を知らせる警告信号としての役割が消失しており、疼痛を訴える行動(疼痛行動)が患者の周囲の重要な人物との交流パターンに組み入れられていることが多い うつ病はバックグラウンドの無意識的、否定的気分や意識的悲観的な思考パターンに…

p43 細井昌子 複雑系の病 慢性痛を治療する

近代医療の大前提である「痛みの原因を除去すれば痛みがなくなる」という発想で、医学的に、しかも良心的に対処されても痛みが改善しない症例がかなりの数世の中に存在する。 疼痛の定義 痛みとは組織の実質的あるいは潜在的な障害に結びつくか、このような…

久保千春、清水由江、細井昌子 うつを伴う痛みへの心理的アプローチ 痛みと臨床 2006;6(2):222-227

うつ病による疼痛には下行性疼痛抑制系の機能低下が関与している 抗うつ薬は下行性疼痛抑制系の賦活化 心療内科での心身医学的診断 生物医学的な器質的および機能的病態 不安抑うつなど情動の変化 人格傾向および人格障害発達障害の有無 痛みに対する認知と…

細井昌子、久保千春 疼痛性障害 痛みと臨床 2004;4(4):289-295

痛みは中枢神経でさまざまな修飾をうけることが明らかになったおり、プラセボ鎮痛や気晴らしの痛みへの効用を示唆する科学的根拠が示されつつある 疼痛性障害の治療の対象は過度の疼痛の訴えである疼痛行動である 器質的機能的心理的病態の複合した病態であ…