2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2014/04/23 第四回 認知行動療法のプロセス2 ケースフォーミュレーション ケースフォーミュレーション TD Eells 事例の当事者の心理的、対人的、行動的問題の原因、促進要因、およびそれを維持させている力に関する仮説であり、その人に関する複雑で矛盾した…

心身症とその周辺領域への森田療法

中村敬 心身症とその周辺領域への森田療法 心身医 2014;54(4):317-323 森田療法は、精神科医、森田正馬によって1919年に創始された神経症に対する独自の精神療法 そもそも不安とその根源にある死の恐怖は人間にとって避けがたく普遍的な感情であり、その裏に…

こころの痛みへの気づき―患者への共感的支援のために作者: 吉川眞出版社/メーカー: プリメド社発売日: 2008/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

2014/04/16 第三回 認知行動療法2 認知行動療法のプロセス セラピーを経て生じるクライアントの変化は、セラピストとクライエントの関係性が重要 認知行動療法における改善の度合いは、セラピストとクライエントとのあいだの治療同盟の確立の度合いと強く相…

細井昌子 神経障害性疼痛を合併した慢性疼痛患者の心理と心身医学的アプローチ 医学のあゆみ 2013;247(4):339-343

2011 神経障害性疼痛の定義 Pain caused by a lesion or disease of the somatosensory system (体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる疼痛) CRPSで近年注目されている徴候 neglect-like syndrome, motor-neglect,空間認知の障害(spatial probl…

2014/04/9 第二回 認知行動療法2 認知行動療法を支える原理とその活かし方 テキストより 認知行動療法のつかみどころのなさについて 絶対的な創始者がいない 大半の心の問題は素因(うまれつき)や偶然を含むさまざまな要因が絡み合って出来上がった悪循環…

疼痛性障害に対する森田療法

平林万紀彦 疼痛性障害に対する森田療法 心身医 2014;54(4):339-345 痛みが長引く要因 3つ 疾患そのものが難治性である場合 診断を誤ったり、治療手段が限定されるなど医療側の問題があり有用な治療を提供できない場合 患者の性格の問題や精神疾患の合併ま…

柴田政彦 「施す医療」からの転換:私の診療に与えた慢性痛の3症例 ペインクリニック 2014;35(2):235-240

精神科との合同診療で学んだこと 典型的なうつ病の病態や症状 ペインクリニック外来で身体所見と痛みの訴えに乖離がみられる慢性痛患者の多くは、精神科的には身体表現性障害の分類に該当すること ペインクリニックでの診療を求める患者での治療が困難な方は…

北原雅樹 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬使用の問題点 ペインクリニック 2014;35(1):21-28

非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬長期使用の問題点 嗜癖 内分泌系、免疫系への影響 副作用にともなうコストが無視できない 有効性 内分泌系への影響 視床下部−脳下垂体−性腺系、視床下部−脳下垂体−副腎系 性腺機能不全の症状 性欲減退、生理周期異…

西原真理 腰痛の心理的因子とはなにか modern physician 2013;34(3):280-283

腰痛の場合には外因性の痛み刺激がトリガーとなり、時間的経過の中で心理的な修飾を受けると考えたほうがよい症例が多い 腰痛の心理要因の分類 精神障害としての心理因子 大うつ病の併発、不安障害、認知障害など認知機能低下が背景にある 痛み認知に関係す…

2014/4/2 認知行動療法 第一回 認知行動療法とはなにか 認知行動療法を学ぶために 認知行動療法における問題解決の原則 学習 刺激に対する反応のなかで新たな行動を習得していく活動と定義 行動療法、認知療法 結果が快であれば強化、不快であれば消去 刺激…

認知行動療法1

慢性疼痛の治療法として認知行動療法はエビデンスレベルが高いが、その習得は簡単ではない。佐藤優氏は、「放送大学の教材は短時間で高いレベルの知識を身につけるのに有効」と述べている。J大のK医師は心理学の勉強を放送大学でされていると聞き及んでいる…