2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧
急性痛のような、「生物学的な痛みの原因を除去すれば、痛みは寛解し機能障害は減少する」という生物医学モデルでは不十分で、生物心理社会モデルに基づいて評価することが重要になる 橋爪らは、慢性疼痛における身体表現性障害を精神科紹介で対処するのは困…
2009/1 本邦における慢性疼痛の実態を把握する目的でおこなったインターネット調査 20-79歳の20044名 慢性疼痛の点有病率 22.9% 過去一年間に医療機関や整骨院等へいったのは55.9% 病院・診療所受診者における治療満足度では、45.2%が不満 EQ-5Dの国民平…
プライマリケアの精神医学―15症例,その判断と対応作者: 井原裕出版社/メーカー: 中外医学社発売日: 2013/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る
著者の講演を2013/7月のペインクリニック学会での教育研修講演、および製薬会社のweb講演会で拝聴したことがあり、このたび著作を取り寄せて拝読した。非常に示唆に富む本であり、慢性疼痛の臨床に応用が可能と思った。 高齢者の不眠 まず尋ねるべきは、夕…
田代雅文 痛みだけのやりとりから、もう少し間口を拡げてみませんか?ペインクリニック 2013;34(7):1009-1014 背部痛から過敏性腸症候群への症候移動 姉妹葛藤 心理社会的背景の一つ 治して恨まれた症例 側腹部痛で仕事にいけない 痛みの意味 仕事へいきたく…
堀川直史 疼痛性障害における病名告知と説明 精神科治療学 2004;19(2):169-174 疼痛性障害の情報提供と治療関係への配慮 治療のためには、病名、病態、治療、経過の説明とその後の十分な話し合いが必須 患者が精神科治療について疑問や不安を持ち、自尊感情…
これまで本邦では、疼痛は何らかの組織異常から生じる感覚障害として単軸的なとらえ方がなされ、原因探しと末梢への対症的アプローチ、つまり「生物医学モデルbiomedical model」に基づく疼痛治療が行われてきた しかし、慢性疼痛に対しては、それだけでは対…