2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

慢性疼痛における精神科的併存症

村上伸治 慢性疼痛における精神科的併存症 臨床精神医学 2013;42(6):765-769 身体化障害については、薬物療法は有効とは言えず、治療薬の依存に注意しながら、「痛みをとる」ことよりも、「症状とつきあっていく」ことをじっくりと行っていく姿勢が求められ…

慢性疼痛と疼痛性障害の「ペイシェント・エンパワーメント」

堀川直史 慢性疼痛と疼痛性障害の「ペイシェント・エンパワーメント」 臨床精神医学 2013;42(6):749-755 疼痛性障害のマネジメントとペイシャント・エンパワーメントの関係 疼痛とその苦痛、患者の置かれた苦境などを聞いて理解する 「すぐに治療が必要な重…

笠原諭 慢性疼痛に対する心理的評価と認知行動療法 臨床精神医学 2013;42(6):739-748

慢性疼痛の患者は概して、心理的葛藤に対して否認・抑圧・身体化の防衛機制を用い、医師的・無意識的に心理的な悩みを隠そうとする傾向もあり、問診による情報だけでは病態の正確な評価は困難である 患者や家族に対して「あなたの家族のやりとりに問題がある…

痛みによる負情動精製の神経機構

南雅文 痛みによる負情動精製の神経機構 臨床精神医学 2013;42(6):715-723 前帯状回破壊による場所嫌悪反応の抑制は、痛みの情動的側面に特異的な脳内メカニズムによるものであると考えられる 前帯状回でのグルタミン酸神経情報伝達亢進が、負情動生成に重要…

慢性疼痛に関わる精神科

山田了士 慢性疼痛に関わる精神科 臨床精神医学 2013;42(6):709-714 一般的な精神科外来における治療の方向性として、生活の充実と病者の役割からの脱却という視点から述べてみたい 精神科医の慢性疼痛を診るのは避けたいという理由 「身体所見が乏しい場合…

菊地臣一

p1-47 菊地臣一先生 父から、「お前は時代に左右されない職業を選べ」といわれた 卒後大阪市立大学脳神経外科へ 白馬明先生 頚椎のマイクロ手術を学ぶ カナダのMacnab 一生懸命やっていれば国境や人種、文化の壁を超えることができるのだという私の哲学はそ…

外科手術に上達くなる法ートップナイフたちの鍛錬法作者: 菊地臣一,安井信之,上田裕一,田中淳一,今明秀,仲田和正出版社/メーカー: シービーアール発売日: 2009/06/30メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る

菊地臣一先生の箴言

菊地臣一先生の「次世代を担う君たちへ」という講演にあった、箴言を書き留めた 人生の扉は他人が開く 努力できることも才能である (Dr. Macnab) 笑顔と挨拶はただ 他人を肩書きで判断するな 何になったかでなく、何をしたかで判断 愚直な継続が大切 (自分…

腰痛をこころで治す 心療整形外科のすすめ (PHPサイエンス・ワールド新書)作者: 谷川浩隆出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2013/06/19メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る

不活動と痛み

沖田実、中野治郎、関野有紀、濱上陽平 不活動と痛み Practice of Pain management 2013;4(2):94-98 ヒトでも動物でもギプス固定などによる身体の不活動状態の惹起は痛みの発生を招き、しかも、不活動状態が長期化すると、その痛みは慢性痛へと発展する可能…