2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

慢性疼痛におけるニューロイメージングの実際

池本竜則 慢性疼痛におけるニューロイメージングの実際 Locomotive Pain Frontier 2013;2(1):14-19 Traceyらの総説 後部島皮質領域をprimary nociceptive cortex(第一次侵害受容野)と記している。したがってこの領域に関しては、痛みの感じ方の個人差はなく…

運動器疼痛におけるニューロイメージングの進歩

運動器疼痛におけるニューロイメージングの進歩 Locomotive Pain Frontier 2013;2(1):5-12 倉田 「痛みを可視化する」という言葉を最近んよく目や耳にしますが、私は非常にオーバーな表現であると思っていて、基本的に「痛みは見えない」というスタンスで望…

肩こり、腰痛は心が生み出す

平木英人 肩こり、腰痛は心が生み出す 文藝春秋 2013;91(6):321-322 ノースウエスタン大学の実験ですが、慢性疼痛患者に痛み刺激を与えたところ、通常の痛みで活性化するはずの脳の部位(視床)ではなく、前頭葉のストレスや不安を司る部位が活性化していた…

ホントの腰痛対策を知ってみませんか作者: 松平浩,三好光太,笠原諭,小西宏昭出版社/メーカー: 労災保険情報センター発売日: 2013/03/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る4/21時点でlinkがうまく表示されません。

慢性腰痛患者を対象としたトリガーポイント療法と圧痛点治療の比較対

廣田里子、伊藤和憲、勝見泰和 慢性腰痛患者を対象としたトリガーポイント療法と圧痛点治療の比較対照試験 全日本鍼灸学会雑誌 2006;56(1):68-75 腰部と股関節の可動域測定によって罹患筋の同定を行った結果から腸腰筋、腰方形筋、中殿筋、大殿筋、脊柱起立…

慢性疼痛疾患における前頭前野の機能低下とリハビリテーション介入の

大住倫弘、森岡周 慢性疼痛疾患における前頭前野の機能低下とリハビリテーション介入の可能性 pain rehabilitation 2012;2(1):23-28 DLPFC 背外側前頭前野 DLPFCは注意・ワーキングメモリ・プランニング・概念などに関わる部位であると共に、下行性抑制系を…

頭痛を訴える患者とのコミュニケーション

中安浩介、中村明澄、前野哲治 頭痛を訴える患者とのコミュニケーション レジデントノート 2009;11(5):696-702 somatizationとは、「身体に(器質的な)原因がないのに身体症状がでること、基質疾患があった場合でも、病理学的な変化と比べて不釣合いな激し…

西原真理 精神医学からみた慢性の痛み Brain and Nerve 2012;64(11):1323-1329

痛みの中枢が存在するかどうかという重要な問題についても、その解答はまだ明らかな形では得られていない。(pain matrixの考え方も最近変化を遂げつつある) 急性の痛みから慢性に至る心理モデル Gatchelらの3段階のステップ 第一段階 痛みに対する不安や心配…