2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

痛みの受容機構と鎮痛機構

中塚映政 痛みの受容機構と鎮痛機構 脊椎脊髄 2011;24(5):333-339 発痛物質 カリウム、ATP,セロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン、サブスタンスP, プロスタグランジン イオンチャンネルが痛みに刺激から電気信号へのモード変換に関与 痛みの伝導路 一次痛 …

疼痛認知の神経回路

仙谷恵美子 疼痛認知の神経回路 脊椎脊髄 2011;24(5):325-331 痛みの3つの側面 感覚―識別的 sensory-discriminative, 感情―情動的 affective-motivational, 認知―評価的 cognitive-evaluative(注意、予測、過去に経験した痛みの記憶などに関連) 生理的痛み…

柴田政彦 痛みの概念と分類 脊椎脊髄 2011;24(5):318-323

国際疼痛学会の痛みの定義 注釈がついていることはあまり知られていない 通常可能であるはずの、「身体的痛みと心理的な苦悩の区別」が、なんらかの原因によって不能になったために痛みが続くと推察される患者が、われわれ痛みの専門家を受診してくる 注釈の…

非特異的腰痛のプライマリケア 4

P155 森本昌宏 トリガーポイントの理論 trigger pointとは圧迫や針の刺入、加熱または冷却などによって関連域(reference zone)に関連痛(reference pain)を引き起こす体表上の部位と考えられる TPは筋肉のみならず、皮膚や瘢痕部、靱帯、腱、骨膜にも存在 …

非特異的腰痛のプライマリケア 3

p130 鈴木重行 徒手的疼痛抑制法とIDストレッチング 慢性痛症 組織損傷が継続し、侵害受容器の興奮による急性痛が長引いている 組織損傷がなく、侵害受容器の活動も見られないが、中枢神経系の可塑的変化の結果、非侵害的な刺激でも痛みを自覚させるァロディ…

非特異的腰痛のプライマリケア 2

p105 白土修 腰痛症に対する運動療法 A to G 運動療法(therapeutic exercise)は、「患者が自分自身の身体を使い、能動的および他動的に行う運動によって、患者の有する障害を改善させ、さらに機能を上げる治療手段」と定義される A anytime, anywhere, anybo…

非特異的腰痛のプライマリケア

理論がわかる!実践できる!非特異的腰痛のプライマリ・ケア (臨床力up!Refresher Course 1)作者: 米延策雄,菊地臣一出版社/メーカー: 三輪書店発売日: 2009/04/30メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る p2-26 菊地臣一 …

疼痛管理

細川豊史 疼痛管理 医学のあゆみ 2005;215(12,139:987-993 我慢と忍耐を美徳と考える国民性 いつしか痛みは我慢すべき対象であるという認識が定着してきた 痛みは精神的に人を苦しめ、ときには自雑をも選択させる場合がある 早期からの適切な疼痛管理が重要 …

長引く頑固なつらい痛みの薬物療法2011 運動器編

長引く・頑固な・つらい痛みの薬物療法2011(運動器編)作者: 米延策雄,菊地臣一,柴田政彦出版社/メーカー: シービーアール発売日: 2011/05/01メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (1件) を見る p3 高齢者の持続性疼痛に対する第一選択の薬物…

牛田享宏 施設紹介 愛知医科大学医学部学際的痛みセンター Practice of pain management 2010;1:40-50

当センターは「痛みに対して診療科・職種の壁を越えて取り組む」という理念に基づいて、集学的・統合的な痛み治療の診療・研究の向上に努めています。 受診される患者さんはとにかく痛みだけをとってほしいと受診されるのですが、あえて「痛みをとるというス…

松永美佳子、柴田政彦、中尾和久、真下節 Hospital anxiety and depression scale(HAD尺度)は慢性疼痛に対する認知行動療法の効果判定に有用である 日本ペインクリニック学会誌 2004;11(2):100-106

Hospital anxiety and depression scale 1983 Zigmond 各項目4段階評価 対象者の抑うつ、不安状態を測定 自己記入式 身体症状の影響をうけない 14項目、5分間 POMS profile of mood states McNair 感情状態を測定 自己記入式 抑うつー落ち込み、緊張―不…

老年期患者における自殺行動

佐藤武、加藤博之、伊藤栄近、川渕久司、永嶋太、戸塚和敏、大串和久、瀧健治 老年期患者における自殺行動 総合臨牀 2001;50(3):634-636 65歳以上の高齢者では、自殺の頻度が高くなる。この現象は世界的にみても共通している。なぜ、自殺の頻度がたかまるの…