2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大脳基底核ドパミンシステムと痛み

川上順子、木内有希 大脳基底核ドパミンシステムと痛み Brain Medical 2009;21(3):235-240 パーキンソン病患者 熱による痛みの閾値が有意に低下、ドパミンシステムの障害に下行性疼痛抑制回路への影響が示唆 大脳基底核と痛み反応 黒質 刺激の部位でなく刺激…

神経損傷による上位中枢での再編成機構

宮田麻里子 神経損傷による上位中枢での再編成機構 Brain Medical 2009;21(3):227-232 末梢神経の損傷は、体からの感覚入力や運動出力を遮断することによって、古典的には大脳皮質マップ構造変化に代表される可塑的変化をもたらし、諸々の機能不全を引き起こ…

痛覚伝導路の可塑性と遺伝子

福岡哲男、野口光一 痛覚伝導路の可塑性と遺伝子 医学のあゆみ 2000;195(9):623-629 われわれが日常生活で経験する通常の痛み感覚は、外部からの痛み刺激が末梢の受容器で電気的興奮に変換されて一次知覚神経細胞を伝わって脊髄後角に至り,グルタミン酸をお…

患者IDの変更 近隣の病院へMRI/CT等を依頼した場合、検査結果はCDで届く。この画像のIDは病院になっているため、当院のIDに変更してからserverへ送る必要がある。Osirixにも匿名化をつかってIDの変更ができるらしいが、私にはskillが足りなくて、変更出来な…

整形外科領域の疼痛疾患モデルと基礎研究

小畑浩一、野口光一 整形外科領域の疼痛疾患モデルと基礎研究 骨関節靭帯 2002;15(11):1175-1179 慢性痛の動物モデル 末梢炎症モデル 神経障害の伴なうモデル 末梢神経軸索の完全切断に伴うもの complete axotomy model 完全切断であるので疼痛関連動作を観…

大脳皮質における痛み応答:動物

岩田幸一 大脳皮質における痛み応答:動物 BRAIN MEDICAL 2009;21(3):219-225 痛みは、いわゆる体性感覚としての性質と、非常に曖昧で表現しがたい情動系に関係する性質をもった複雑な感覚である。前者はsensory-discriminative aspect of pain(痛みの弁別的…

柿木隆介 脳における痛みの認知:ヒト BRAIN MEDICAL 2009;21(3):211-216

脳磁図は時間分解能が高いため初期反応の時間的情報を得るのに適しており、fMRIは空間分解能が高いため詳細な活動部位の解析に適している 脳磁図を用いた研究 SIの初期活動 おそらく主に刺激部位の同定に関わっているものと考えられる SIIは侵害性刺激の性質…

痛みの人間学作者: 柳田尚出版社/メーカー: 講談社発売日: 1983/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (1件) を見る 著者の個人的な印象ではあるが、痛みの治療を受ける側にも、治療を行う側にも、さらに、現在痛くない人たちにと…