2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

細井昌子 慢性疼痛の系統的治療における心身医学的視点の重要性 - 心療ペインクリニックの勧め  ペインクリニック 2009;30(8):1058-1067

国際疼痛学会の痛みの定義 組織の実質的あるいは潜在的な障害に結びつくか、このような障害をあらわす言葉をつかって述べられる不快な感覚、情動体験 ここで注目すべきなのは、主観的な痛み体験だけでなく、情動体験を含めて「痛み」と定義し、ヒトが言葉を…

住谷昌彦、宮内哲、山田芳嗣 CRPSの運動障害の脳内機序と新規治療戦略 Pain Clinic 2009;30(7):922-928

CRPS患肢の運動障害が大脳の特定部位の活動と関連することも明らかにされている ヒトに備わっている各種感覚情報は、身体周囲の環境と環境内における自己身体の位置情報と姿勢を知覚することに利用され、その感覚情報から自己身体の運動イメージを形成し、運…

細井昌子 慢性疼痛と心 - Damasioのsomatic marker hypothesisの概念から ペインクリニック 2009;30(7):939-945

胸は心拍など自律神経活動の変化を感じ取る「体」の代表で、「脳と体が統合した核心的な自分の本当の姿」を「心」と呼んでいるのかもしれない 心療内科は「心身一如」という言葉もあり、「生育環境による個々の条件付けによって形成された脳における神経回路…

荻野祐一、斎藤繁 痛みと情動 ペインクリニック 2009;30(7):914-921

痛みは、不快な身体的感覚を伴うものであるが、もはや「痛みは情動である」といっても全く過言ではない pain matrix 痛み関連脳領域という概念は脳磁図やfMRIなどの非侵襲的な機能的脳画像法の出現と発達により、痛みに関わる脳部位の局在と役割が徐々に明ら…

牛田享宏、末冨勝敏、下和弘、大須賀友晃、新井健一、池本竜則 慢性痛の痛覚情報認知機構 ペインクリニック 2009;30(7):905-913

慢性痛とそれに関与する脳活動部位 健常者 主として脊髄視床路を上行してきた痛覚のシグナルは視床を介してSI,SII,島皮質、前帯状回、前頭前野内側部などのpain matrixと呼ばれる痛みに関連する大脳皮質部位に投射 慢性痛患者 神経系の感作や可塑的変化でか…

柿木隆介 生理的な痛覚情報認知機構 ペインクリニック 2009;30(7):895-904

脳磁図を用いた研究 視床ーSI-SIIの経路が刺激のdiscrimitiveな側面(刺激の部位、強さ、種類)に関わり、視床ー島ー前部帯状回および前内側部側頭葉の経路が情動面や刺激に対応する行動に関わるのではないかと考えられる C線維刺激による脳波、脳磁図反応の…

dcm4cheeの設定 メモ

dcm4cheeの自動起動について 毎回terminalを起動して >cd /Application/dcm4chee/bin/ >./run.sh とtypeは煩雑 その代替方法は下記 参考 http://www.dcm4che.org/confluence/display/ee2/Installation の一番下にOS Xにおいて自動起動 (install as a service…

痛みの臨床11、12

下山直人、下山恵美 痛みの臨床11 がん性疼痛と緩和医療の進歩 日医雑誌 2009;138(6):1156-1157 1986 WHO 指針 2002 緩和ケア診療加算 治療に伴う痛み 手術に伴う痛み症候群 化学療法に伴う痛み症候群 放射線療法に伴う痛み症候群 化療、放射線に伴う口内…

Kikuchi S New concept for backache: biopsychosocial pain syndrome Eur Spine J 2008;17(Supple 4):S421-S427

Contrary to the previous belief, serious injury does not necessarily cause severe pain; there is a great individual variation. A new "biopsychosocial pain syndrome" model should replace the "injury model. Another study reports physical loa…