2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

痛みに対する徒手療法

覚張秀樹、広瀬統一 痛みに対する徒手療法 ーストレッチング 理学療法 2006;23(1):178-184 二次痛は、その痛みが慢性化するほど、痛みの部位の判別が困難となる 二次痛は、イライラや消極的な思考などの心理的作用によっても症状を悪化させてしまうことに留…

水野泰行、福永幹彦、中井吉英 疼痛患者における痛みの強さ、辛さ、心身関与バランスの関係 慢性疼痛 2008;27(1):49-54

IASPの定義によると疼痛とは「不快な感覚的および情動的な体験」であり、「不快でなければ疼痛と呼ぶべきではない」とされている つまり疼痛は常に不快感をともなうものであり、その治療にあたっては情動的側面を考慮すべきである Lethem 恐怖のために痛みを…

疼痛ー筋スパスムー疼痛サイクルに関する実験的アプローチ

朝野裕一、熱田裕司、向井康詞 疼痛ー筋スパスムー疼痛サイクルに関する実験的アプローチ ーin vitro標本を用いて 北海道理学療法 1991;8:29-32 痛みが筋緊張を、筋緊張が痛みを引き起こして、いわゆる疼痛ー筋スパスムー疼痛サイクルといわれる悪循環を形成…

kernel panicからのrecovery

kernel panicからのrecovery /leopard/macbook air kernel panic → コンピュータを再起動する必要があります。 http://support.apple.com/kb/TA20920?viewlocale=ja_JP 文字入力をすると上記のメッセージがでて、再起動を余儀なくされる。 セーフブートでな…

遅発性筋痛

野坂和則 遅発性筋痛 臨床スポーツ医学 2000;17(6):655-663 遅発性筋痛 delayed onset muscle soreness;DOMS 運動中や運動直後に痛みはなく、運動後数時間−24時間程度経過してから発現する 24-72時間後にピークとなり、5日ー一週間程度で消失。痛みが4日…

遅発性筋痛の病態生理学

野坂和則 遅発性筋痛の病態生理学 理学療法 2001;18(5):476-484 遅発性筋痛(delayed onset muscle soreness ; DOMS)は、運動後数時間から24時間程度経過して、筋を圧迫したり動かしたりしたりした時に知覚され、運動1−3日後にピークとなり、7−10日以…

痛みの精神症候学

重田理佐、濱田秀伯 痛みの精神症候学 臨床精神医学 2008;37(1):29-32 精神科で痛みが問題となる場合の一つは心因性疼痛。もう一つは様々な精神障害に伴う痛み 痛みの分類 侵害受容性、神経因性、心因性 疼痛障害 DSM-I,II 情緒的原因によって起こった身体症…

池本竜則、牛田亨宏、谷口慎一郎、谷俊一、森尾一夫、田中茂樹 痛み改善に伴う脳活動の変化 fMRIによる検討 Pain Research 2005;20:111-115

痛みは末梢からの侵害受容刺激により要素だけでなく、神経系の異常などにより修飾されたり、心因性の要素が関わるなど、複合した要素から成り立つため、個人差が大きくなっているものと考えられる 健常者の前腕にカプサイシンクリームを塗って痛みを誘発し、…

池本竜則、牛田亨宏、谷口慎一郎、谷俊一、森尾一夫、田中茂樹 表在性疼痛と深部疼痛の脳内認知機構に関する研究 fMRI study Pain Research 2006;21:117-125

皮膚(外胚葉由来)の表在痛と筋肉や関節(外胚葉由来)の深部痛は異なる性質の侵害受容信号と考えられる 表在性の痛み 体性局在が明確 筋肉組織に分布する線維からの侵害入力は受容野が大きくなるため、痛みの局在が曖昧 Korotkov 筋肉内への高張食塩水によ…

痛覚認知の神経機構

神田益太郎、柴崎浩 痛覚認知の神経機構 臨床脳波 2007;49(2):114-122 痛みは、他人と共有できないため、全く主観的なものである 痛みには、感覚生理学的側面と心理学的側面があり、痛みの部位、強さ、持続時間などの感覚識別成分(sensory-discriminative co…

小山哲男 痛みと思い込み その鎮痛効果と脳の活動 臨床脳波 2007;49(7):407-412

痛みは不快を伴う主観的な情動体験である 侵害刺激による痛みに伴う脳活動は様々な文献で概ね一致しており、体性感覚野、前帯状回、島、前頭前野、視床、小脳などの活動が報告されている 痛みは情動体験であるため、過去の体験や、それにもとづく思い込みに…

柴田政彦 痛みに対する医学的治療の概要 理学療法 2006;23(1):35-39

腰痛をはじめ非癌性慢性疼痛に対する医療は、純粋に医学的な面と、患者側の社会的な面、治療者側の社会的な面が複雑に交錯しており、一部の疾患に対する確立された医療行為以外は混沌とした状態である 国際疼痛学会の痛みの治療にあたる施設の分類 学際的痛…