rainbow cursor/first aid/error:error: btn: invalid key order (0)

  • 症状
    • レインボーカーソルがどきどきでる。first aidで、"error: btn: invalid key order (0)"とでて、"復元システムからfirst aidを実行してください"といわれる
  • 環境
  • やったこと
    • まず復元システムからfirst aidを実行したが同じエラー
    • 次、single user modeで/sbin/fsck -fyとしたが同じエラー
    • "error: btn: invalid key order (0)"でググると下記あり

discussions.apple.com

    • ここで
      • First Aid in recovery mode; I get the same error as above.
      • CMD+S Single user mode and using command: /sbin/fsck -fy
      • Rebooting into Safe Mode then restarting
      • Deleting timemachine and localsnapshots
      • Re-installing Mojave (not clean install)
    • としたが改善せず.
    • mac engineerはこれは正常とのこと
    • 解決策はOSのクリーンインストール

人間の痛み

人間の痛み (何のための知識シリーズ (4))

人間の痛み (何のための知識シリーズ (4))

図書館(書庫)より貸出

高齢期の心因性(慢性)疼痛に対するアプローチ

青山幸生、牧裕一、木造理枝、小竹良文:高齢期の心因性(慢性)疼痛に対するアプローチ. 老年精神医学, 27:1046-1051,2016.

  • 痛みは、個人のもつ意識内容そのものであり、きわめて主観的な事象である
  • 痛みの治療には、全人的(身体・心理・社会・実存的)にその患者を理解しようとする態度が必要であり、最終的には心因性、器質性を超えた”今、ここ”に生きている人間そのものとしての理解が必要である
  • 高齢期の場合、身体的基礎疾患の有無を始めとして、認知機能の低下や精神障害の有無、生活歴、生活環境、生きがいなどにより痛みの訴えに大きなさが見られる
  • とくに、性格や気分障害の有無、うつ状態認知症の有無、その程度によっては、痛みに訴えが過度になったり、過小になったりもする
  • 痛みは、個々の持つ意識内容そのものであり、まったく主観的な問題であるため、少なくとも個人にしか理解しがたい事象で、正確に心因性と器質性を分けることが困難であるが、いわゆる心因性疼痛と呼ばれるものは、すくなくとも明らかに心因性(脳における痛みの解釈の誤作動)が有意であると治療者が判断できるような病態を呼ぶものだろうと考えている
  • 原因が上記位のいずれであろうとも、患者は自分自身の身体のどこかの場所を借りて、また、さらに「身体の痛み」として症状を訴えるため、高齢者に限らず、いわゆる心因性疼痛の治療は難渋するケースが多い
  • 高齢者の心因性疼痛においては、幼児期の不幸な体験や戦争体験、心的外傷体験など過去の精神的トラウマが病気の発症や維持にすくなからず影響する場合が認められるが、一方、現在の心理的葛藤、家庭内の問題、人間関係、経済的問題などの社会的要因が関与している場合も多い
  • 患者という氷山の上に実際に見える「痛みという症状」の水面下に、実は見えないかたちで隠されたこの実存性の問題はすくなからず高齢者の痛みの発症、維持に関与しているものと思われる
  • 痛みの解決には、水面下に潜んでいる患者個々の実存性へのアプローチが必須であり、そのことにより、少しでも患者自身の持つ「痛みの意味」「苦痛の意味」を全人的に理解することが可能となる
  • まずは簡単で、安全な身体的な診察・治療を施行しながら、同時に患者の心のなかに渦巻いている怒りや不安、後ろ向きの態度などを吐き出させ、浄化することが疼痛治療においては最初に行う、なによりも重要なアプローチであり(心の浄化)、以上の過程で初めてお互いの信頼関係が構築でき、痛みの本質でもある氷山の水面下に隠された部分(患者固有の問題、資源)へのアプローチが可能となる

Difficult patient/non-adherence/身体症状症

鋪野紀好、生坂政臣: 第1回怒っている患者を理解する. レジデントノート, 19;2634-2640.

  • DIfficult Patientとは、担当医に強い陰性感情、すなわち「イライラする」「嫌だ」といった感情を引き起こす患者と定義されます。諸外国におけるプライマリケア・セッティングでの調査ではdifficult Patientは外来患者の15%を占めるとされ、良質な患者中心の医療の実現には、その対応法の習得が必要となります。
  • Difficult Patineへの対応には、陰性感情を感じる要因を客観的に分析することが重要になります。
  • 患者の感情変化をすばやく察知し、怒りの原因をとくていすること 
  • 深呼吸して一旦冷静になる
  • アンガーマネジメントでは自分の怒りのピークは6秒以内
  • 共感 患者がおこっている感情を正当化し、その感情を理解したことを伝える

鋪野紀好、生坂政臣: 第2回ノンアドヒアランスの患者を理解する. レジデントノート, 2804–2810.

  • 患者が医師から勧められた必要な検査や治療に従うことができないことをノンアドヒアランスという
  • ノンアドヒアランスの原因は、コミュニケーション不足、検査や治療の重要性についての理解不足、信頼関係の欠如、医療者のパターナリズム、費用が高額、不規則なスケジュール、医療へのアクセスの悪さなどがあります。
  • 効率的なコミュニケーション 文章を用いた情報提供、専門用語を日常的に用いない、患者が理解していることを確かめる
  • “I message”の活用 主語を”私”に置き換えて述べるコミュニケーション技法
  • 例 私が家族か患者だったら腰椎穿刺はかならず行うと思います

鋪野紀好、生坂政臣: 第3回身体症状症患者を理解する. レジデントノート, 19;3236-3244.

  • 身体症状症とはさまざまな身体症状が慢性的にそんざいするものの、適切な診察・検査をおこなっても身体疾患では十分にせつめいできず、また、症状につよくとらわれるようになり、強い苦痛や日常生活への支障がみられることを特徴とする疾患。
  • sick role(病者の役割)
    • 病者は種々の社会的責務を免除され、医師はそれらを保証し合法化する役割をはたす
    • 病者は病気や自己の置かれた立場に責任をもたず、他人の援助を受ける権利がある
    • 病者は早く回復しようと努力しなければならない
    • 病者は専門的援助を求め、医師に協力しなければならない
  • 身体症状症患者への効果的な対処方法
    • 定期的な診察を組む
    • 問題点を絞って話をする
    • BATHE techiniqueを用いる backgroud/affect/trouble/handle/empathy
    • 疼痛閾値神経科学的な説明
    • 不要な検査や紹介を避ける
    • 患者の努力を支持し、できることを増やす

心身医学を専門とするわれわれが意識できる疼痛緩和

松岡弘道:心身医学を専門とするわれわれが意識できる疼痛緩和. 心身医, 57:124-137,2017.

  • ソンダースは苦しみには身体的な要素だけではなく、精神的、社会的、スピリチュアルな要素が影響していると考えた。さらに「これらが互いに影響し合い」、全体として苦しみを形成していると述べ、これらすべてをふくむ双胎として苦しみを捉えるべきであると指摘している
  • しかし、最近の緩和医療では、この「これらが互いに影響し合い」が忘れられ、分割された医療がおこなわれている場合もある
  • 患者の心理状態を把握する際には、精神的苦痛、スピリチュアル・ペインへの評価が必要になる
  • 具体的には、1病気の理解と意味、2痛みの理解と意味、3痛み治療の理解と意味、4コーピング、5精神症状の評価(不安、抑うつ、せん妄、不眠などの有無),6患者の心配事と未完の仕事、7生きる意味や生きがいなどである
  • この際ケミカルコーピングがないか、身体症状症やアレキシサイミアが疼痛に関与していないかも合わせて評価したい。これらの情報と客観的データと合わせて、痛みの原因やメカニズムを考え(病態仮説を作り)、治療方針を決定する
  • 自分の感情に気づくのが困難という傾向は、疼痛の強さに関連することが示唆されている(アレキシサイミア)
  • 痛み診療では、別の視点が必要で、「私は痛い」という痛みの表出は「助けて!}というサインであることを理解することが重要である。患者お「助けて!」に対する医療者の援助者としての意識の志向性が、患者の反応を呼び起こし、意識の相互作用から医療者ー患者関係が成立する。痛みなどの「特殊な状況」つまり患者の「人間らしさ」が失われつつある時、われわれがその人間らしさ(ユマニチュード)を特別に意識し、症んいんしなければ人間同士の関係とはならないことを再認識しておきたい
  • 難治性疼痛の病態を理解するためには、一方向性の「ものの見方」では解決できない点が数多くあり、一方向性の「ものの見方」に固執しない心身医学的アプローチが寄与できる点は非常に大きく、これらの学びを深めるには構造構成主義の考え方を取り入れてみたい