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患者に自由な語りの場を提供することが関係構築に有効であった慢性疼痛の一症例

藤井亜沙美、首藤由江、水野泰行、福永幹彦 患者に自由な語りの場を提供することが関係構築に有効であった慢性疼痛の一症例 慢性疼痛 2015;34(1)116-119

  • 慢性痛の難治化の要因として、虐待歴や社会的疎外感、アレイシサイミア傾向等があげられる。特に虐待の経験や疎外感を有する慢性痛患者は人間関係において不信感を抱きやすく、自己肯定感の低下を招きやすい。その結果患者は攻撃的、防衛的な態度や行動様式をとりやすくない、良好な治療関係を構築しにくくなる
  • 疼痛治療において、良好な治療関係を構築するためには、まず長い病歴や恨み辛みを全て聞かねばならず、患者は虐待歴や戦争歴といった隠れた事実を容易に話さないと言われている
  • 痛みとは直接関係のな話題であっても患者の痛みの辛さを反映している表現であると理解し、患者の出す話の流れを無理に修正せず、その話を傾聴する必要があると考えられる
  • またその中に暗に表現されている辛さや怒りを読み取り、患者に治療者がどのように感じたかを伝えるように努めた。そのことで患者は自身の辛さが受容されたと感じ、信頼関係を構築することにつながったと考えられる