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医療不信による慢性痛の治療

末次啓子 医療不信による慢性痛の治療:患者の体験レベルからの考察 ペインクリニック 2015;34(9):1289–1294

  • 医療処置による発症なので発言にも注意を要するが、患者は受傷して以来、誰にも弱音を吐いていないように感じられたので、「ひどい目に遭いましたね。この手が痛いはずはない。我慢しなくていいから症状について話して下さい」とあえて患者側に立って接した。
  • 命の恩人の先生の治療に文句をつけることは男としてできなかった
  • それどころか病室で朝からうめ声を上げると他の患者さんに迷惑がかかると考え、早朝の誰もいない外来待合室に言って人知れずうめき声を上げるのが日課になっていた。そのため、病棟では、「いつも部屋にいない患者」といわれた。自分よりも若いものたちに痛いなどと泣き言をいいたくないと思い、麻酔科外来でも痛いとは言わなかった。患者は、大の男が相手構わず痛い痛いというのは恥だと考えるような古い時代を生きてきた九州男児だったのである