痛みを有する患者に対する認知行動療法

木村慎二 痛みを有する患者に対する認知行動療法 MB Med Reha No.177:17-24,2014

  • 初期の社会心理学的評価
    • 生活史や心理社会的背景を尋ねることで、症状を訴える文脈の理解が可能になることがある
    • この患者さんはどこで生まれ(風土・文化的背景)、どんな家庭に育って(親子葛藤・兄弟葛藤・教育歴)、どういう仕事・生活(人間関係・経済的背景・現在の家庭環境)をしていたかなどを尋ねることによって、今回の症状が患者にとって、どのような意味合いを持つのかが把握出来る場合がある
  • マインドフルネス
    • 今この瞬間に行っていること、感じていること、存在していることに価値判断をしないで、意識して、注意を向けるという精神状態のこと
    • 価値判断をしないありのままの受容をすることで、かえって痛みから開放されていくという治療法