- 作者: 芝山幸久
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 単行本
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- 実は帰り際に話しかけることが、最も伝えたかったことの可能性が高い(ドアノブ症候群)ひと通り診察が終わった後で、「言い残したことはありせんか」「よろしいですか」と間を置いて、声をかける習慣をつけておくとよい
- 共感とは、患者が体験した心理的状態を治療者も同じように感じ取り、理解しようとすることである。「それは大変でしたね」「つらかったですね」など、相手の身になって言葉を投げかけると心は開きやすくなり、不安も軽減させる
- 患者の話した内容をタイミングよく繰り返すテクニック
- 治すことより慣れて下さい。
- 心気症 決め手となる治療はない。患者の訴えが現実に存在することを認めながら、患者の訴えを聞く場となることが治療となる
- 高齢者 年齢ゆえに抱えなければならない多くの喪失体験を聞かないまでも、「大変ですね」という気持ちをもって接するべきだ。一方で、高齢になってお喪失していない様々なものを持っている。そうしたものに尊敬の念を表すべきである
- うつ 診察時には、「生きていても仕方がない、と感じることはありますか」「死んでしまいたいと感じることがありますか」とタイミングをみて「死にたい気持ち」を確認する。治療当初より希死念慮が強ければ、早い時期に精神科に紹介する
- つらさを共有する態度が不定愁訴では大切である
- 不定愁訴への対応 自覚症的価値観をふまえた対応
- pt あれもこれもつらいいんです
- Dr そう、大変だったのですね。それは、とてもお困りですね
- 心身医療の現場では、「今調べても異常はないが、それでも今そのことが気になって気になって問題なのですね」と問題を明確化してその点について話し合っていきましょうと治療導入していきます
- 異常がなくても、体の不調を訴えることはあり得ると、患者の持つ違和感を肯定する必要がある
- 患者本人はどう思っているか、どうしたいかを確認し続けることが重要である
- 症状を受け入れその時出来る範囲の生活をする、症状に執着しないよう気持ちをそらす工夫をするという大まなか方針を示し、実際の行動は本人が考えるように促したい。
- 現在すべきことに意識を移し、気持ちを切り替える行動をとるように指導している