• うつの再発の原因は認知のゆがみであろうという説があった。
  • イングラム レビュー うつ病と非罹患者との間に認知のゆがみに差がなかった
  • 反芻思考をしている人は再発する、反芻しない人は再発しにくいことがわかった
  • 反芻的で自己持続的な反応パターンこそが、再発に寄与している
  • “考えること”と”考え続けること”は違う。うつ病の再発についても、感が続けることが一番の問題なんだということが見出された
  • 反芻思考が少ないということ、ネガティブな感情に対して距離をとる、あるいは脱中心化(メタ認知的気づき)できるようになることが大きく関与している
  • 自分の心の中で、「わっといろんな考えがでてきたぞ」とその考えの中に飲み込まれて止まらなくなる、これが反芻思考です。
  • 「つらかったことを思い出しているぞ、でもちょっとみてみよう」と、飲み込まれないで見ていると、しばらくは続きますが、すっと消えていきます。
  • マインドフルネス的な心の使い方ができると反芻にはまりにくく、その持続も短くなるのがわかってきた
  • マインドフルネス瞑想の気づきのエクササイズが情報処理チャンネルの容量を使うことによって、反芻を維持するのに必要な資源を奪うことができるのではないということにも気づきます
  • 注意を分割すると、一つ一つの思考活動に振り向けられる心のエネルギーが減るので、反芻ができなくなる、考え続けることができなくなる
  • 注意には、集中、転換、分割という3つのコンポーネントがあり、うつ病には注意の集中が、衝動性の高い人はADHDは注意の転換が、不安障害は注意の分割が苦手であるように、精神疾患との関連があることがわかっている
  • マインドフルネスは、こういう心の使い方を非常にうまく使います。身体に注意を向け続けることで注意が分割され、余計な思考が浮かんでこなくなるということが実現します
  • することモード、あることモード
  • MBCTではそこから離れ、解決しないでそのままを感じ取る、あることモードの練習をしよう、それが結果的にうつの再発を減らしてくれるはずだ、というものです。
  • 思考の内容ではなくプロセス(脱中心化できているかどうか)に注目し、何にどう注意を向けるかを選択することで、心のギアチェンジをするスキルを獲得してもらおうというのが目的です