2014/07/09  第14回 認知行動療法の介入手続き 面接の構造を学ぶ

  • 面接の全体構造
    • 導入の段階 関係性の構築と動機付けを高め、認知行動療法を導入する
      • 自己紹介
      • アセスメント情報の取り扱いと守秘義務について説明
      • 認知行動療法のすすめ方について説明
      • 協同関係の構築と動機付けの促進
    • 見たての段階 クライエントのかかえる問題について詳細に理解する
      • アセスメント
        • 目的 クライエントの症状(問題)を描写できるように情報を得る。ケースフォーミュレーションに必要な情報を収集する
        • 実施法 本人が一番困っている問題(主訴)から聴く 主訴にまつわる情報を聴きながら、クライエントが現在何にどう困っているかを聴く 問題発生のきっかけや発展経緯について情報を得る できるだけ具体的に体験として聴く
        • 情報源 面接での発言内容 クライエントを観察して得られる情報 面接中のクライエントのやりとり、表情、態度など その他 紹介状等の事前情報 面接前の質問票 症状評価のための自記式質問票 家族からの情報など
      • ケースフォーミュレーション
        • 目的 問題維持メカニズムについて仮説を立て、共有する
        • 実施法 アセスメントで得られた情報を元に維持パターンの仮説を共有する 介入計画のベースを作る
        • 実施時の留意点 わかりやすく図示する クライエントにとって役立つものであることが大切 問題を本質をとらえたシンプルなものにする 共有する内容はセラピストが臨床的な配慮で取捨選択する 本人の強みや資質も組み込む
    • 介入の段階 CBTの介入計画を立て介入を開始する
      • 当面の作業仮説と目標設定
      • 効果が予想される技法の情報提供、選択、思考、検証
      • 認知行動療法面接の各セッションの一般的構造
        • 前回のセッションからの大まかな様子を聞く 症状(問題)のチェックを行う アジェンダの設定 ホームワークを振り返る 介入計画に基づき、セッションの主要部を実行する 新しいホームワークを課す クライエントによる振り返り(もしくは確認)を行う
    • 集結の段階 認知行動療法の集結に向けた準備をする
      • 終結前に再発予防
      • だんだんと面接期間を開けながら集結へ
      • クライエントが自分自身の認知行動療法セラピストになれるようにサポート