2014/05/28 第8回 認知行動療法の技法群 (1) 応用行動分析 II
- Antecedent, Behavior, Consequence
- その文脈に則したQOL 生活の質の拡大
行動には必ず機能がある
- オペラント条件付け
- 特定の環境変化を随伴させることによって、その直前の特定の反応の正規確率に影響を与える手続き
- 正の強化 positive reinforcement
- 特定の刺激を提示付加させることによって、その直前の特定の反応の正規確率が増加する
- レシピ型のトレーニング方法ではスキルと動機づけが頭打ちになりやすい
- シェイピング
- 目標となる行動にたいする漸次接近(successive approximations)を分化強化(deferential reinforcemnet)する手続きのこと
- シェイピングの基本的な発想
- 「いま、ここ」で、手応えが得られるような状況を常に作り出すこと
- シェイピングにおける配慮事項
- 十分に強化される機会が得られる基準を設定する
- 目標を細かくユニット化して一つひとつトレーニングする
- 基準を上げる直前は、連続強化から間欠強化スケジュールに変更する
- 新しい基準を導入した直後は、それ以前の基準以下になる場合があるため、強化する基準を甘くしておく
- 設定した目標が簡単に達成されることがあるため、いくつか先までの目標も準備しておく
- トレーニング中は、トレーナー(セラピスト)を変更しない
- うまくいかない、あるいはトレーニング期間が空いてしまった場合は、数段階前の基準に戻ってトレーニングを再開する
- トレーニングは、できれば調子が良い時に終了する
- 機能的に類似した場面の随伴性にクライエントにさらす
- 誘導的発見を促すような質問を多用する
- 哲学 プラグマティズム
- 分析枠 三項随伴性(オペラント条件付け)、レスポンデント条件づけ
- 基礎原理 強化、強化スケジュール、消去、弁別と般化など 強化(獲得)消去など
- 基礎技法 行動形成技法、行動生起減弱技法
- シェイピング(分化強化)、行動、連鎖化、模倣(モデリング)など 他行動分化強化(DRA,DRO,DRL)、タイムアウトなど エクスポージャー
- パッケージ 社会スキル訓練、セルフマネジメントなど フラッディング、リラクゼーション訓練
- 重要なのは、問題行動の改善や予防ではなく、その文脈に即した生活の質(QOL)の向上とその拡大