- 腰痛の場合には外因性の痛み刺激がトリガーとなり、時間的経過の中で心理的な修飾を受けると考えたほうがよい症例が多い
- 腰痛の心理要因の分類
- 精神障害としての心理因子
- 痛み認知に関係する心理的因子
- 痛みをどのように感じるか、捉えるかという視点から評価する場合の心理因子
- PCS ; pain catastrophizing scale
- 恐怖回避思考 FABQ fear avoidance beliefs questionnaire
- 身体症状の捉え方という視点での失感情症 alexithymia
- ストレス性心理因子
- 患者との面接で語られる内容から拾い上げ、ストーリーを構築していくというナラティブアプローチが基本
- 生育歴、家庭環境、社会環境の詳細な聴取に基づいて、現在の状態を患者本人の言葉から紡いでいく
- このようなストレス因には患者が意識できるものと、意識できないものがある
- 実際に心理的負担の内容が、数年という時間経過を経て、気づきに結びつき意識化されることも珍しいことではない
- 定期的に身体因を検索することが重要
- trait(素因)とState(状態)
- trait 神経症気質、アレキシサイミア
- state うつや破局化思考
- 研究ベースで検討されるものはどうしても自己記入式の評価が可能なものが多くなってしまい、エビデンスはそちらに偏ってしまう。しかし実際の臨床場面ではそのように数値化できない部分、すなわち患者が腰痛を通じで語る(または、それを通じてしか語れない)ような心理的背景も大切にしたい