高橋弦 運動器疼痛と空間 日本運動器疼痛学会誌 2013;5(2):99-107
- 空間 環境空間と身体空間
- 体性感覚 感覚受容器に由来する感覚
- 運動器疼痛の考察のためには、病変部位、疼痛感覚部位、疼痛知覚部位という概念が有用
- 疼痛感覚部位と疼痛知覚部位は機能的存在でありかんさつできない
- 感覚 受容器に発する求心性神経性線維の神経活動
- 知覚 意識された感覚
- 認知 知覚に高次脳機能による意味づけされたもの
- 腰廃部は触知困難で運動性も低く定位能は低い。
- 運動の感覚
- 固有覚 体性感覚のうち環境空間における身体の形状についての感覚
- 移動感覚 環境空間における身体の位置についての感覚
- 運動器疼痛 運動器に空間定位された痛み
- 運動痛 運動により知覚された痛み
- 私たちは健常状態において運動器の存在を感じることはない。このように運動器は痛みが知覚されてはじめてその存在が知覚されることに注意すべきである
- 意識 自身あるいは周囲の存在への気づき
- 知覚された自分自身の形状が身体表象 body image
- 道具により自己空間は身体空間を超えて環境空間に拡大する。自己空間への侵害は、不快、苦痛、時に痛みをもたらす
- 環境空間における自己身体を最も的確に定位する感覚は視覚である
- 体性感覚空間にありながら知覚が困難な痛みは認知も困難になる。外部環境に存在する認知困難な物体は不快、不安、恐怖をもたらす
- 慢性腰痛の仮説