痛みとプラセボ効果

赤居正美 痛みとプラセボ効果 Practice of pain management 2013;4(1):40-42

  • 治療効果に影響する心理的因子として、期待感、報酬、動機付け、条件反射、学習、記憶、不安軽減などが挙げられる
  • プラセボ効果の本質としての期待感は、医療の重要な要素である
  • William Oslerの言葉に「It is much more important to know what sort of a patient has a disease than what sort of a disease a patient has. (患者がどのような病気をもっているかを知ることより、どのような患者が病気をもっていることのほうがより重要)」というものがある
  • 疼痛の認識には、1転換、2伝達、3調節、4認知の4段階がある
  • プラセボ反応には遺伝的背景による差異があることもわかってきた
  • 期待による不安軽減は疼痛閾値を変えることにより、鎮痛と密接に関連する
  • ある薬剤が鎮痛に有効という事実を知ると、条件反射的に同一形状の薬剤をみるだけで反応が引き起こされ、最終的には当事者に意識されることなく、反応を生じる