腰痛探検家

腰痛探検家 (集英社文庫)

腰痛探検家 (集英社文庫)

  • あとがきより
  • 本書の著者は頭がおかしい。ひさひぶりに原稿を読み返して、率直にそう思った。腰痛治療に明け暮れていたときは朝から晩まで腰痛のことしか考えられず、まったもくもってどうかしていた。それが水泳のお陰で一段落し、原稿を書き始めた。当時自分としては冷静に振り返っていたつもりだったが、今読めば文体が異常だ。
  • 今度は腰痛でなく、腰痛人間のことを世に知らしめたいという執着にとらわれてしまったようだ。腰痛はどうにもしつこい。というより、私に問題があるのかもしれないと初めて思い当たった。