中塚映政 痛みの受容機構と鎮痛機構 脊椎脊髄 2011;24(5):333-339
- 発痛物質 カリウム、ATP,セロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン、サブスタンスP, プロスタグランジン
- イオンチャンネルが痛みに刺激から電気信号へのモード変換に関与
- 痛みの伝導路
- 一次痛 Aδ線維 脊髄―視床―皮質感覚野 痛みの弁別
- 二次痛 C線維 同上および視床下部、脳幹に入力 島や扁桃体など大脳辺縁系へ中継 痛みの弁別のみならず、情動、自律機能、記憶などさまざまな神経機能に影響
- 脊髄における痛みの情報伝達
- グルタミン酸が開口分泌、AMPA受容体、速い興奮性シナプス後電位(fast excitatory postsynaptic potential:fast EPSP)
- グルタミン酸はAMPA受容体やNMDA受容体を介して速いシナプス伝達に関与する
- 一部のC線維の神経末端からサブスタンスPがシナプス間隙に遊離されると、脊髄痛覚ニューロンの細胞膜に存在するニューロキニン1(NK1)受容体と結合する。その結果、細胞膜のG蛋白質を介してホスホリパーゼなどの酵素が活性化するとともに、細胞膜に存在するカリウムチャンネルが閉口して遅い興奮性シナプス後電位(slow EPSP)が発生する
- 内因性鎮痛機構
- オピオイド
- 痛みを制御する様々な神経伝達物質
- GABA,アデノシン、ノシセブチン、カンナビノイド、アナンダマイド、ソマトスタチン、ニューロペプチドY、ガラニン