がん性疼痛の治療とペインクリニック

山室誠 がん性疼痛の治療とペインクリニック  メンタルケア 1997;2:157-165

  • がん性疼痛はいくら経過が長くても慢性痛ではなく、急性痛の継続そして反復です。
  • 入浴(温暖)によって和らぐ痛み 神経破壊薬による交感神経ブロックの良い適応
  • 体動時痛 鎮痛薬、神経ブロック
  • Total painの弊害
    • 身体的な痛みに対する不十分な治療の弁解としてTotal painが利用される
    • Total painにこだわりすぎて医療者の本分がおそろかになる
      • 自分でも気づかぬうちに医療従事者の基本である身体的症状の緩和を疎かにして精神的・社会的ケアに夢中になりすぎること
      • 精神的対応が重視されるあまり、症状緩和のためにまず行わなければならない医療がなおざりにされている感がなきにしもあらず