西原真理、牛田享宏 慢性の痛みとその課題 調剤と情報 2011;17:153-155 

  • IASPの痛みの定義で注目すべきは、1.組織損傷そのものによって引き起こされたものだけではなく、「関連があるもの」は痛みとされ、2.痛覚という知覚が中心ではなく、不快さなど情動的な経験をあげている点である
  • 2009年には厚生労働省により「慢性の痛みに関する検討会」が設置され、そのなかで、慢性の痛みには診療科の枠組みを超えた各科の連携、および多職種による総合的なアプローチが必要であると提言されている。
  • 痛みの慢性化における神経の可塑的変化
    • 末梢における感作 受容器の過敏性、エファプス伝達、α2受容体の発現
    • 脊髄における感作やシナプス可塑性 wind-up現象、脊髄後角のLTPなど
    • 大脳皮質における病的学習 疼痛刺激による反応性の変化、反応する皮質領野の構造変化、人格変化など
  • 鎮痛に対して「期待すること」は明らかな薬理効果を有しているのである