- 遅発性筋痛は筋細径線維受容器(C fiber)の機械過敏性の亢進の結果生じていると考えられる
- 一体何が、筋の痛み受容器の感作するのか 著者らはブラジキニンに注目
- ブラジキニンは遅発性筋痛のトリガーとなるが、遅発性筋痛の維持(つまり筋細径線維受容器の感作)に直接かかわっていないことが明らかになった
- 次にブラジキニンが何をやっているか?
- NGFは筋痛覚過敏がみられる時期にほぼ一致して、mRNA,蛋白ともに増大した。ブラジキニンはNGFを介して遅発性筋痛を生じると考えられる
- NGFを筋注すると筋痛覚過敏が生じ、また筋細径線維受容器の機械感受性が増大することも確認している
- 運動後の筋痛覚過敏にどのようなチャンネルが関与しているか
- Fujii ASIC阻害薬のamirolide, TRPV1(カプサイシン受容体)阻害薬のcapsazepin,TRPの非特異的阻害薬のruthenium redが筋痛覚過敏を減弱した
- 遅発性筋痛に限らず、虚血、神経損傷などの場合にも筋がNGFを産生することが知られている。筋が産生するNGFがほかの筋性疼痛状態で筋機械痛覚過敏にかかわっているか、今後さらに研究していく必要があると考える