痛みにおけるNOの関与

松村伸治、阿部哲也、芦高恵美子、伊藤誠二 痛みにおけるNOの関与 Bio Clinica 2008;23:397-403

  • NO
    • 神経型(nNOS,NOS-1)、内皮型(eNOS,NOS-3)、誘導型(iNOS,NOS-2)
  • 我々は、神経因性疼痛のあるものは末梢神経からの異常入力が主要因で脊髄後角のグルタミン酸遊離→nNOSの活性化→NOの産生増加→神経因性疼痛発症維持という機能的かつ可逆的変化で生じるという研究成果を得てきた
  • 神経因性疼痛は機能的変化で維持されており、神経因性疼痛が神経損傷部位からの持続的入力により慢性化していると仮定すると、神経再生による治癒が可能でありNOは痛みのバイオマーカーとなることが期待される