仙波恵美子 疼痛研究の新展開 Bio Clinica 2008;23:394-396
- 病的痛み 炎症性疼痛と神経障害性疼痛
- 慢性痛は単に痛みが長引いているだけではなく、持続する痛みのために中枢神経系に過疎的な変化が起こり、さらに痛みが増強している状態をいう
- 最近のトピック
- 1 末梢での痛覚受容メカニズム
- 2 脊髄後角ニューロンの可塑的変化と痛覚過敏
- 3 下行性疼痛調節系、すなわち上位脳による疼痛の制御
- 4 脳イメージングによる痛みの中枢回路の解明
- 慢性痛の患者では前帯状回ACCと島皮質ICの活性化が見られるのが特徴的
- 大脳皮質は痛みを受容するだけでなく、慢性痛においては中枢回路と下行性疼痛調節系を解して痛みを強めている可能性がある