痛みの臨床 23 CRPSの診断とその対処

坂上学、眞下節 痛みの臨床 23 CRPSの診断とその対処法 日医雑誌 2010;138(12):2540-2541

  • CRPS complex regional pain syndrome 複合性局所疼痛症候群
    • 交感神経が関与すると考えられ、RSDと呼ばれてきたが、必ずしも交感神経ブロックが走行する病態ばかりではないことがわかってきた
    • 1994 IASP CRPSと命名 同時に神経損傷をない患者をタイプ1、明らかな神経損傷を認める患者をタイプ2とする診断基準が発表された
    • IASPの診断基準 感度は高いが特異度が低い 2005 厚生労働省のCRPS判定指標がさくせいされた
    • 労災のRSD認定基準 1 関節拘縮 2骨の萎縮 3 皮膚の変化(皮膚温の変化、皮膚の萎縮)という慢性期の主要な3つの症状が健側と比較して明らかに認められる場合に認定され、判定指標と明らかにことなっている点に注意が必要
    • CRPS判定指標はあくまでCRPS症状を早期発見し、疼痛治療専門医へ紹介するためにツールの一つであり、患者の機能障害を評価する基準とは異なる。