下山直人、下山恵美 臨床痛の要因分析:がんの痛みの病態生理 理学療法 2009;26(8):1017-1024
- がんの痛み
- 体性痛 somatic pain Aδ、C線維
- 内臓痛 visceral pain 漠然とした局在性の低い痛みであることが多く、臨床的にはC線維が優位である印象が強い。
- 神経障害性疼痛 neuropathic pain 神経障害性疼痛にかかわる受容体は、興奮性アミノ酸であるグルタミン酸、アスパラギン酸などの受容体であるN-Methyl-D-A spartate (NMDA)受容体であるといわれている。これはNMDA受容体拮抗薬であるケタミンが、がん性神経障害性疼痛に対して有効であるという臨床上の根拠となっている。
- がんの痛み
- がん自体が原因となっている痛み
- 骨転移の痛み 破骨細胞が骨痛の中心的な役割を担っていると考えられる
- 治療に伴う痛み
- 術後の痛み、化学療法に伴なう痛み、放射線治療に伴なう痛み、検査に伴なう痛み
- その他の痛み
- 特徴的ながんの痛み