本間真理、並木昭義 札幌医科大学医学部麻酔科での実際と課題 ペインクリニック 2003;24(10):1357-1364
豊川秀樹、塩谷正弘 NTT東日本関東病院での実践と課題 ペインクリニック 2003;24(10):1365-1370
- 医師ーセラピストチームによる治療モデル
- 心理アセスメントにより様々な患者背景が浮き彫りになってくる。面接により日常生活の様子が明らかになることで、痛み行動を把握しやすくなる
- 臨床心理士により確保している診療報酬はSDSうつ性自己評価尺度、STAI状態特性不安検査などの心理テストを医師とともに検査、検査処理をおこなうことで得られる80点
北原雅樹 慢性疼痛の集学的治療 理論的基礎と日本での展開 ペインクリニック 2003;24(10):1371-1378
- 1960 University of Washington multidisciplinary pain center by Bonica
- MPTの基礎理論
- 治療モデルの変化
- 役割の変化
- パラダイムシフトが困難である
- 医療者側は、長年身に付けてきた自分が疾患を治すという想いを振り切る必要に迫られる。まして患者にとって、痛みをなおしてもらう受動的立場から、自己責任をもち主体性のある能動的立場へ変化することは、アメリカでも極めて難しい
- UWMPCなどで、初期に最も重要な治療目標は、生物医学的モデル的考えから生物心理社会モデル的考えに患者が移行するのを援助することとされている
- 筆者の外来では、「重要なのはあなた自身の努力である」「われわれが治しているのではなく、あなたが治ろうとしているのを援助している」「あなたが何をしたいか、どうなりたいのかが重要だ」というようなメッセージを繰り返し、明示的、暗示的に伝えるようにしている。
- アメリカのMPTの現状
- 平均一人当たり8100ドル、UWMPCでは15000-20000ドル