柴田政彦 痛みとリハビリテーション MB Med Reha 2007;79:9-12

  • 痛覚系は情動を含んだ系であるため、個人差や環境の影響を受けやすく、単一の方法では不十分であり、個々の症例に応じて効果を確認しながら対応方法を修正するというアプローチが必要となる
  • 慢性疼痛に対する認知行動療法とは、教育とリハによって、痛みがあるからーーできないという考え方を、痛みはあるけれどもーーならできるという前向きな考え方にかえ、痛みの軽減ではなく機能の改善を目標に治療するものである。機能改善が得られた後に二次的に痛みが軽減することは稀ではない。
  • McGill Pain Questionnaire 痛みを知覚的側面と情動的側面、識別的な側面など20の項目で評価する方法
  • 痛みは知覚的側面と同時に必ず情動的側面を含んでおり、症例によってはリハを実践するうえで、心理状態の評価が必要となる