入門 医療統計学―Evidenceを見出すために

入門 医療統計学―Evidenceを見出すために

 生存時間分析についての平易で、かつソフトの使用例まで出ている本を探していたらこれをみつけた。(近くにジュンク堂があってよかった) 比例ハザード分析についてのJMPでの使用例がでている。今扱っているデータをこのまま応用できそうである。
(SPSS,Rについて記載してある本もあったが、前者は使用環境がなく、後者はfreeなものの敷居がたかそう)

多変量解析には主に、重回帰分析、多重ロジスティック解析、比例ハザード分析がある。打ち切り症例が存在する場合、特別な考慮をしない場合はロジスティック回帰を応用することはできない。この場合用いるのが比例ハザード分析である。

 こういう目で論文を読み返してみると、打ち切り例があるデータで予後因子をしらべるのに、多重ロジスティック解析を使っている文献がいくつかあった。著者または査読者が統計に関してあまりくわしくなかったのであろうか。もっともわたしも現在の調査をするまえまではKaplan-Meier, Log-rank test等さえ使ったことがなかった。

 統計ソフトといえばstatviewである。久しぶりにclassic環境を立ち上げて、Kaplan-Meier曲線も下記の本を参照しながらつくってみたが、あっさりできた。素晴らしいソフトであるが、updateが遠い昔におわってしまったのが残念である。statviewでも比例ハザード分析はできそうであるが、下記の本でもあまり深く扱われていない。

Macintosh for Expert StatView4.0―日本語版

Macintosh for Expert StatView4.0―日本語版