- 近年、画像で認められる変化が痛みの原因でない、あるいは疑わしいことが多く報告されている
- 一次痛、広閾値機械受容器、有髄Aδ線維
- 二次痛、ポリモーダル受容器、無髄C線維
- 慢性痛に対する理学療法ではポリモーダル受容器の働きをいかに抑制するかが課題となる
- 慢性痛で引き起こされる生体反応はポリモーダル受容器の活動亢進による血流低下、脊髄前角細胞に由来するAα運動神経線維、Aγ運動神経線維の活動亢進、筋紡錘からのIa感覚神経繊維の活動亢進による筋緊張亢進、筋伸張性低下などが考えられる
- 痛みの評価の困難性
- 患者の訴える慢性痛が一次感覚神経であるポリモーダル受容器の過活動による痛覚過敏だけにとどまっているのか、あるいは脊髄レベルを含む中枢神経系のアロデニアがふくまれた痛みであるかを評価するのは非常に難しい
- 慢性痛が軟部組織由来でありえる根拠
- 頚部と上僧帽筋のトリガーポイント治療の効果 筋筋膜の機能異常により形成された筋硬結の一部が痛みを誘発している
- 疼痛が発現する運動痛は短縮痛、伸張痛、収縮痛の3つがある
- 過度にストレッチをした際に感ずる痛みは伸張痛
- 筋を自動的に収縮させたときに、最終可動域近くでおこる痛み
- 最も疼痛が出現し易く、アセスメントに有用であるのは短縮痛