緒方宣邦編 痛みの基礎と臨床 医学部図書館で借りた。
p215 牛田享宏 neuroimagingによる神経因性疼痛評価の試み
- spatial resolution temporal resolution
- EEG 5cm 1ms
- MEG 2.5cm 1ms
- fMRI 0.3cm以下 4-10sec
- SPECT 0.5cm 10sec
- PET 0.5cm 10 sec
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- fMRIによる痛覚過敏症患者の脳活動部位の分析
- BOLD
- software, SPM99 by university college London
- von Frey filament (Semmes-Weinstain filament)による刺激
- 視床 慢性疼痛 罹病期間が短いと活動性高値、長くなると活動性が低下
- 帯状回
- 前帯状回 痛みの認知、痛みに伴う不快感や痛みの予知に関係 吻側の前帯状回 情動への関与、尾側の前帯状回 痛みの認知やそれに対する応答に関係
- 頭頂葉
- 運動野、補足運動野 痛み刺激からの逃避行動や逃避を抑制しようとする意思が関与
- 島 帯状回などに連絡経路を有すること、および体性感覚野からの連絡をうけることから痛みの認知の影響を情動に関係づけるのではないか
- 小脳
p244 矢吹省次 腰椎椎間板ヘルニアによる腰下肢痛の病態
- 腰椎椎間板ヘルニアの存在自体またはヘルニア腫瘤による神経根圧迫のみが腰椎椎間板ヘルニアによる腰下肢痛の病態ではないことを示唆
- 脱出した髄核が炎症を惹起ーこの化学因子が腰椎椎間板ヘルニアの腰下肢痛に関連している可能性がある
- 臨床研究 症状側のDRGは水分に富み、大きい
- 腰椎椎間板ヘルニアによる腰下肢痛の病態には、症状側のDRGのコンパートメント症候群が関与している。疼痛発現には proinflammatory(炎症に促進的に働く)cytokineの一つであるTNFαが関与し、抗体TNFα療法があらたな治療法の一つとなる可能性がある。(? by ucymtr)
p270 熊沢孝朗 慢性痛の概念は変わった アメリカの痛みの十年宣言