ナースのための行動療法―問題行動への援助 (1982年)

ナースのための行動療法―問題行動への援助 (1982年)

 ナースのための行動療法 大橋正洋訳 WE Fordyce マーケットプレイスにもない。医学部図書館で借りた。

  • 正の強化因子は、ある行動の直後に引き続いて与えられると、その行動の出現頻度を増加させることができる。一方行動が起きても、正の強化因子が与えられないでいると、その行動は減弱していく。
  • 行動というものは、それに引き続いて起こるできごとあるいは強化因子をコントロールすれば変化させることができる
  • 患者に対して行動の変容をこころみようとするとき、それは次の2つの場合のいづれかである
  1. 目的とする行動の起こる回数が少なく、必要とする回数まで行動を増加させねばならない場合
  2. 行動が必要以上におこるため、その回数を減らさなければならない場合。そのときには、その行動と結びついた強化因子を取り除いていくとともに、代わりとなるより望ましい行動を強化していくことが必要である
  • ある行動と結びついた強化因子を取り除くだけでは、その行動を変容させることができない場合は、次の二つの理由による
  1. 残存する強化因子によって、行動が引き続き強化されるため
  2. 減少すべき行動の代わりとなる行動がないか、新しい行動への強化が不十分でそれをみにつけられないか