- 腰痛をはじめとして、癌以外の慢性疼痛の多くは治療の方向性さえ確立していない
- 腰痛をはじめとする非癌性慢性疼痛に対する医療は、純粋に医学的な面と、患者側の社会的な面、治療者側の社会的な面が複雑に交錯しており、一部に疾患に対する確立された医療行為以外は混沌とした状態である
- 今後は痛みというものについての医療従事者へ教育と、一般の方へ啓蒙の療法が必要である
- 我が国には学際的痛みセンターがないといわれるが、厳密な意味での痛みを対象とした専門の治療体系そのものがない
- 医療従事者として痛みにかんして「もう打つ手はありません」と決していうべきではない。「希望をつなぐ」ことが最低限の務めである。そうするとエビデンスはないがやってみましょうということになる
- エビデンスの観点からの慢性疼痛の治療
- 痛みには思い込みの要素が大変大きいのだが、このことは以外にあまり知られていない
- 痛みにとわられている患者では柔軟な思考ができなくなり、心のゆとりが少なくなっていることに気づく。
- 脳機能画像研究によって予期が痛みにおおきな影響を及ぼしていることが示された