阿部哲也、中井吉英 痛みの臨床心理学 理学療法 2006;23(1):23-27

  • 患者 痛み=身体障害という強固な認知の枠組みがある
  • 丸田 痛みには、その発生している状況の持つ意味が大きな影響を与えるものであり、その意味を決定するのが安全感である
  • Loeserの疼痛モデル 疼痛感覚、苦痛、疼痛行動
  • Turner 痛みの認知と対処行動は身体障害に、痛みの認知と悲劇的な考えは抑うつに関与
  • 機能性消化管疾患 機能性胃腸症過敏性腸症候群、胆道ジスキネジー
  • 慢性疼痛 機能的、心理的要因の関与が強い
  • fear avoidance model
    • Picavet 痛みへの悲劇的な感情や身体を動かすことへの不安感が、6ヶ月後の腰痛の程度や、それによる障害の予測因子となる
    • Pincus 腰背部痛の慢性化に関与する心理学的要因として、心理的苦悩、抑うつ気分、身体化がある
  • 痛みに関与する心理的要因への対応が不適切なものになると、症状が長期化し難治化するおそれがある