雑誌 整形外科 2007;51(8)

杉浦康夫 痛みと解剖学 整形外科 2007;51(8):871-878

  • 皮膚における感覚神経
    • 1 C線維 
      • 無髄 細い 伝導速度遅
    • -酸アルカリに反応する化学受容器、温冷刺激に応ずる温度受容器、弱い機械的刺激に応ずる低閾値機械受容器、寒冷刺激によりアロディニアをおこすcold 感受性C線維、機械的刺激、熱刺激、化学刺激に応ずるポリモーダル線維、化学刺激のヒスタミンにのみ応じるヒスタミン感受性C線維
    • 2 Aδ線維
      • 細い有髄、中等度の伝導速度
      • type I 高閾値機械的刺激に応じて速い伝導速度 type II 低閾刺激から侵害刺激までに応じる
    • 3Aβ線
      • 太い有髄、速い伝導速度、触、振動、圧覚など非侵害刺激のみに反応
    • silet or sleeping nociceptor
      • 皮膚関節内蔵などの無髄神経受容器の10-20%
      • 普通に刺激されているときは無反応、炎症時などの化学物資の刺激により感作、活性化される
  • 脊髄での終末局在
    • Aδ- I,V層 C線維I,II層に終末
  • 上行伝導路

吉村恵 痛みの生理学 整形外科 2007;51(8):879-885

  • 侵害受容器
    • mechano nociceptor 機械的刺激のみに反応
    • thermo nociceptor 熱刺激にのみ反応
    • polomodal nociceptor 機械的、温度および化学刺激など多種類の刺激に応答
  • 脊髄内分布
    • 限局性の速い痛みの伝えるAδ線維はI,II層
    • びまん性、持続性の痛みを伝える無髄のC線維はI,II層に終末
    • 非侵害性の圧や、触感覚を伝えるAβ線維はIII層以下の深層
  • 中枢性感作
    • wind-up現象、第一次感覚線維の軸索発芽sprouting、受容体の内在化internarizaion、サイレントシナプスシナプス伝達効率の可塑的変化、受容体発現のコントロール