熊澤孝朗 学際的痛みセンターの設立をめぐって 慢性疼痛 2003;22(1):35-38

  • 慢性痛は、急性痛が単に長引いたものでない
  • 慢性痛は、痛み系に生じた、タンパクレベルから神経回路の構造レベルも含めた可塑的な変容の産物
  • 慢性痛は、痛み系に新たに生じた病気
  • 慢性痛の発生には、文化、社会制度、医療制度など、人間のあらゆる営みが深くかかわっている。

麻生佳津子 対話医療により8年間の慢性疼痛から開放された一症例 慢性疼痛 2003;23(1):93-96

  • 対話医療 3つの問いかけ
    • why なぜ あなたは病気になったか?
    • what なにを あなたは呼びかけられているか?
    • how どのように あなたはこれからいきていくか?

中山佳奈、橋爪圭司,岩田敏男、藤原亜紀、古家仁 問題行動のみられた慢性疼痛6症例の検討 慢性疼痛 2004;23(1):137-142

  • 難治性疼痛患者 
    • 性格テストで神経症を示すことが多い
    • しばしば、易怒性が認められ、それが外に攻撃として向けられると、医療関係者への敵意や暴力としてあらわれる
    • 親類縁者の入院死亡などを契機に、痛みの増強、範囲の拡大、コントロールに難渋する不眠、強い焦燥感がみられるようになり、問題行動につながる
    • 環境変化のあとに、疼痛の増強、疼痛範囲の拡大、強い不眠を訴える場合には要注意