菊地臣一

菊地臣一 腰痛、その不思議なるもの 理学療法 magazine 2014;1(1):4-10

近年の腰痛に関する科学の発達は、注目すべきいくつかの謎や不思議の一端を明らかにしました。 一つは、腰痛の発生、増悪・遷延化には私達が認識している以上に早期から解剖(生物)学的因子のみではなく、心理・社会的因子が深く関与しているという事実です…

菊地臣一

p1-47 菊地臣一先生 父から、「お前は時代に左右されない職業を選べ」といわれた 卒後大阪市立大学脳神経外科へ 白馬明先生 頚椎のマイクロ手術を学ぶ カナダのMacnab 一生懸命やっていれば国境や人種、文化の壁を超えることができるのだという私の哲学はそ…

菊地臣一先生の箴言

菊地臣一先生の「次世代を担う君たちへ」という講演にあった、箴言を書き留めた 人生の扉は他人が開く 努力できることも才能である (Dr. Macnab) 笑顔と挨拶はただ 他人を肩書きで判断するな 何になったかでなく、何をしたかで判断 愚直な継続が大切 (自分…

菊地臣一 次世代を担う君達へ 私の歩みから次世代へのメッセージ J Spinal Research 2012;3(3):S220

「何になったかではなく、何をしたか」に人生の価値観をおく どんな立場、役割であってもプロフェッショナリズムの意識を持ち続ける どんな出会いが人生の転機になるかわからない。だからこそ全ての出会いを大切にする必要がある プロとして良い仕事は、双方…

菊地臣一 東日本大震災を考える 福島県の医科系大学のトップとして 整災外科 2012;55:241-250

トップに求められたのは、第一に情報の共有化と窓口の一本化の徹底、第二にリーダーシップの発揮と拙速の実行、そして朝令暮改の勧め 情報災害 リスクコミュニケーションの専門家から、「放射能も怖いが、もっと怖いのは無知、無関心と偏見」であることが伝…

菊地臣一 私の座右の銘 CLINICIAN 2009;56(579):0-2

この道を泣きつつ我の行きしこと我がわすればたれか知るらむ(田中克己) あの頃は辛かったと覚えている日々は、実はもっと辛かったというのが世の常(北上次郎) どんな人間もそれまでの人生によって形づくられた自分を変えることは難しい 男というものは人…

 名医に学ぶ 腰痛診療のコツ 2006 永井書店

[ASIN:481591767] p26 腰痛を主訴とした患者さんの受診目的は3群に大別できます。まず「診断」が目的。つぎに「治療」が目的。最後のグループは「孤独の癒し」を目的として受診。 p31 医療従事者が患者さんとの円滑な信頼関係を確立するためのknow-howがい…

 名医に学ぶ 腰痛診療のコツ 2006 永井書店

腰痛診療のコツ (名医に学ぶ)作者: 菊地臣一出版社/メーカー: 永井書店発売日: 2006/10メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (1件) を見る p2 痛みには「心」の問題が深く関与していることは推察できますが、その理由を私たちは明解には答え…

菊地臣一 慢性腰痛は不定愁訴? ー腰痛のEBMを追求するとNBMになるー 治療 2010:92(2):225-230

腰痛の捉え方の大幅な変革 従来の「脊椎の障害」という捉え方から、「生物、心理、社会的疼痛症候群」として捉えるという動き 腰痛の自然経過についての新知見 「腰痛はself-limitedで予後良好である」から「腰痛は障害にわたり再発を繰り返すことが少なくな…

Kikuchi S New concept for backache: biopsychosocial pain syndrome Eur Spine J 2008;17(Supple 4):S421-S427

Contrary to the previous belief, serious injury does not necessarily cause severe pain; there is a great individual variation. A new "biopsychosocial pain syndrome" model should replace the "injury model. Another study reports physical loa…

p58 関口美穂,紺野慎一, 菊地臣一 慢性痛に対する整形外科的アプローチ

画像上の変化が症状と直結しないという事実に留意する必要がある 画像検査は、重篤な疾患や外傷の除外以外には診断の価値は高くないといえる 症状の増悪や遷延化には、従来我々が認識していた以上に早期から、心理社会的因子が深く関与している 治療計画 治…

菊地臣一 腰痛概念の革命 心身医 2003;42(2):106-110

EBMからみた腰痛治療の問題点 従来行われてきた腰痛の治療法のほとんどが科学的根拠の裏付けに乏しい 腰痛の増悪や遷延化には、以前に考えられていた以上に心理的、そして社会的要因が早期から深く関与している 医療提供者と患者の信頼関係などを含む人間関…

菊地臣一 刻々と変わる腰痛治療1、2 医道の日本 2004;725:159-165, 191-197

腰痛 従来の生物学的損傷という捉え方から、生物心理社会的疼痛症候群という捉え方へ変わってきている。また形態学的異常という従来の捉え方から、目に見えない機能障害を伴った器質機能障害という捉え方へ変わってきている 腰椎椎間板ヘルニアで手術を受け…