荻野祐一

荻野祐一、斎藤繁 痛みと情動 ペインクリニック 2009;30(7):914-921

痛みは、不快な身体的感覚を伴うものであるが、もはや「痛みは情動である」といっても全く過言ではない pain matrix 痛み関連脳領域という概念は脳磁図やfMRIなどの非侵襲的な機能的脳画像法の出現と発達により、痛みに関わる脳部位の局在と役割が徐々に明ら…

荻野祐一、根本英徳、斉藤繁、後藤文夫、乾幸二、柿木隆介 痛みの内的体験ーどうして心が痛むのか 神経内科 2007;67(5):416-419

痛覚伝達経路 大別して2経路 内側系 脊髄後角第I層ー視床VMpo核-島や辺縁系(lamina I-VMpo-Insula pathway) 痛みの感情情動面や自律神経系 外側系 脊髄後角第II層-視床VPL核-第一次体性感覚野(lamina V-VPK-SI pathway) 痛みの判別的側面(痛みの強さや場所…

荻野祐一、根本英徳、斉藤繁、後藤文夫、乾幸二、柿木隆介 痛みの感情側面と痛覚認知 日本ペインクリニック学会誌 2008;15(1):1-6

痛み関連脳領域(pain-related brain regions)/ペインマトリックス(pain matrix) Tsuji ヒトの脊髄では2つの異なる経路が、それぞれ異なった伝導速度で侵害情報を伝えている、またそれぞれに脊髄視床路が視床の異なる部位を通って痛み関連脳領域に情報を伝え…

痛みを連想させる写真を被験者にみせて、自分の痛みとして想像させた時の脳活動をfMRIで記録したところ、第二次体性感覚野、島、帯状回といった痛み認知に関与する部位の血流が有意に上昇することを発見 痛みの感情の脳活動は、うつ状態や痛みの状態と相関し…