笠井裕一

笠井裕一 患者の心理・性格と痛み 整形外科看護 2010;15(9):86-88

モーズレイ性格テスト Maudsley personality inventory 不安が強いのに、それを上手に表出できない内向的な性格の人が急性疼痛に対して反応が大きいと考えられる 慢性疼痛の患者は「痛みのある自分」としての自己像が出来上がっており、「嫌な痛みがなくなっ…

笠井裕一 痛みの種類とその表現 整災外 2009;52:479-482

痛み感覚体験、情動体験 怒哀楽に代表される個人的な感覚であり、元来他人とは共有できない性質 痛みの時間的分類 急性疼痛、慢性疼痛 病態生理学的な分類 侵害受容性疼痛(内臓痛、関連痛、体性痛)、神経因性疼痛、心因性疼痛 竹林康雄、山下敏彦 痛みに関…

笠井裕一、内田淳正 慢性腰痛に対する薬物療法 MB Orthop 2007;20(2):39-44

慢性腰痛は治療に難渋する疾患の一つ、NSAIDは有効でない 抗不安薬 投与1週間でなんらかの効果が得られることが多い 抗うつ薬 鎮痛効果 内因性鎮痛系である下行性抑制系の増強 うつ状態の改善による二次的な疼痛軽減効果 注意 抗うつ薬であるが鎮痛に使用と…

笠井裕一、竹上謙次、内田淳正 患者の性格と術後疼痛 整形外科 2002;53(4):469-472

急性疼痛は生体防御のための警告信号としての意味合いが強いが、一方慢性疼痛は患者の固有の心理的社会的なものによって影響される 腰椎椎間板ヘルニア手術例で、術後疼痛が持続し易い患者は、内向的で神経症的傾向がみられた Maudsley性格テスト 笠井裕一、…

笠井裕一、松村好博、明田浩司、施徳全、若林弘樹、内田淳正 整形外科疾患の患者における慢性疼痛 臨整外 2007;42(6):519-522

慢性疼痛の患者では、「痛みのある自分」としての自己像が出来上がり、さらに疼痛を自分で治そうとする力(自己治癒力)が働きにくい状態であることが多い 慢性疼痛患者の分類 自己治癒力希少型 内向的で神経症的傾向が高い 小目標をあたえて、できたらほめ…

笠井裕一、岡本弘史、内田淳正 心因性疼痛を有する患者に対する整形外科的アプローチ 骨関節靭帯 2005;18(10):873-876

心因性疼痛を有する患者の特徴 時間を守らない、潔癖性、逃避癖、演技的、経済的問題、治療に対して非協力的 外来 まず患者の痛みに共感し、悪性の病気でないことを保証しつつ、信頼関係を構築することが重要 疾患や治療に関する間違った思い込みをもってい…