牛田亨宏

心因性疼痛を考える:用語としての認知性疼痛の提案. 

牛田享宏、野口光一、細川豊史、田口敏彦、高橋和久、住谷昌彦、菊地臣一:心因性疼痛を考える:養護としての認知性疼痛の提案. PAIN RES, 33:183-191,2018 痛みの強さや痛みの顕示行動は、痛みの原因とは関係なく、いずれも心理社会的な精神的ストレス要因…

池本竜則、牛田亨宏 痛みの脳内画像診断 整災外 2009;52:497-505

健常人の痛覚認知脳イメージング研究に関するメタ解析 Apkarian 侵害刺激、いわゆる痛刺激をくわえると、脳内では主として視床、島、前帯状回および体性感覚野(S1,S2)、前頭前野等に神経活動が生じることを報告 さらにS1,S2の活動頻度に関してはEEG,MEG研究…

池本竜則、牛田亨宏、谷口慎一郎、谷俊一、森尾一夫、田中茂樹 痛み改善に伴う脳活動の変化 fMRIによる検討 Pain Research 2005;20:111-115

痛みは末梢からの侵害受容刺激により要素だけでなく、神経系の異常などにより修飾されたり、心因性の要素が関わるなど、複合した要素から成り立つため、個人差が大きくなっているものと考えられる 健常者の前腕にカプサイシンクリームを塗って痛みを誘発し、…

池本竜則、牛田亨宏、谷口慎一郎、谷俊一、森尾一夫、田中茂樹 表在性疼痛と深部疼痛の脳内認知機構に関する研究 fMRI study Pain Research 2006;21:117-125

皮膚(外胚葉由来)の表在痛と筋肉や関節(外胚葉由来)の深部痛は異なる性質の侵害受容信号と考えられる 表在性の痛み 体性局在が明確 筋肉組織に分布する線維からの侵害入力は受容野が大きくなるため、痛みの局在が曖昧 Korotkov 筋肉内への高張食塩水によ…

牛田亨宏、谷俊一、川崎元敬、山本博司 脊髄神経可塑性と慢性疼痛 関節外科2001;20(4):17-26

坐骨神経切断が脊髄後角部に起こす形態学的変化 切断後Aα/β線維の終末がII層までにのびている 猿の腰神経を2週間にわたって絞扼すると、脊髄視床路ニューロンのうち侵害刺激にも非侵害刺激にも反応する広域作動性ニューロンが増加 逆に侵害刺激に特異的に…