水野泰行

慢性疼痛とは

水野泰行、浦川彩子、福永武彦 慢性疼痛とは 精神科 31(6):568-572, 2017 痛みの定義 まず痛みは実際に損傷がなくても存在するということである 次に痛みは単なる感覚ではなく不快な情動体験であるというのも重要である つまり痛みと表現されるような感覚で…

ペインクリニック診療 38のエッセンス

医学のあゆみBOOKS ペインクリニック診療 38のエッセンス作者: 細川豊史出版社/メーカー: 医歯薬出版発売日: 2018/07/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る水野泰行 ペインクリニック+α:心理療法のエッセンス p168-172 ペインク…

 水野泰行 痛みと心理 治癒から変化へのパラダイムシフト Practice of Pain Management 2012;3(2):138-139

痛みを訴える患者さんの治療では、まず「信頼関係の構築」が不可欠であり、患者さんが自分で治療をしていくのをサポートする姿勢が大切である。そこで重視して欲しいのが、「変化」という視点である。医師が患者さんを変えていくのではなく、患者さん自身が…

水野泰行 慢性疼痛と破局化 心身医 2010;50:1133-1137

破局化 Ellis 1962 痛みに関連した個人の認知や情動の一つの傾向ということができ、現在および将来の痛みに起因する障害を過大評価するとともに、そのような考えからも離れられなくなっていく過程である 破局化は痛みへの対処行動に影響されることなく単独で…

水野泰行、福永幹彦、中井吉英 疼痛患者における痛みの強さ、辛さ、心身関与バランスの関係 慢性疼痛 2008;27(1):49-54

IASPの定義によると疼痛とは「不快な感覚的および情動的な体験」であり、「不快でなければ疼痛と呼ぶべきではない」とされている つまり疼痛は常に不快感をともなうものであり、その治療にあたっては情動的側面を考慮すべきである Lethem 恐怖のために痛みを…

水野泰行、福永幹彦、中井吉英 慢性疼痛 治療 2009;91(1):115-118

心身医学の医学医療モデルはbio-psycho-social medical model 多因子が関与する病態では、個々の因子への分解が不可能で意味を持たない 全体としてのシステムや各因子間の相互作用、関係性が重要 心身は不分離であり、多因子的な考察法が必要である 心身医学…

良好な患者ー医師関係はそれ自体が治療の一部となり得る 良好な関係を築くためには、患者の話にしっかりと耳を傾けることである。長時間かけて患者の訴えをすべて聞くという意味ではなく、患者の考えや感情を読み取りながら、それを理解しているということを…

糖尿病や慢性疼痛は社会的環境的要因も含める多要因が関連しあった病態を呈しているため、システム論的モデル、つまりbio-psycho-social medical modelに基づく多因子の関係性に視点をおいた研究や治療によらないと、病態の解明や有効な治療を行うことができ…

痛みを、体温、血圧、心拍、呼吸数と同様に第5のバイタルサイン 慢性疼痛 器質的機能的要因と心理社会的要因の両方が関与 治療初期でのきめつけは厳に慎むべき 身体の疼痛を訴える患者にたいして、身体の診療を念入りに行うことは、患者の訴えを受容し共感…

水野泰行、福永幹彦、中井吉英 慢性疼痛患者とその他の心身症患者との心理的特徴の比較 慢性頭痛 2004;23(1):193-199