2008-04-05から1日間の記事一覧

都丸哲也、本田哲三 慢性疼痛患者に対するリハビリテーション 関節外科2001;20(4):110-118

疼痛には情動的あるいは社会的な、いわば苦痛sufferingともいえる側面があり、慢性疼痛ではこの比重が大きくなる 疼痛の2つ受容器 高閾値機械受容器 生体組織を損傷する可能性を有する侵害刺激にのみ反応 polymodal受容器 機械的刺激以外に熱や化学刺激にも…

牛田亨宏、谷俊一、川崎元敬、山本博司 脊髄神経可塑性と慢性疼痛 関節外科2001;20(4):17-26

坐骨神経切断が脊髄後角部に起こす形態学的変化 切断後Aα/β線維の終末がII層までにのびている 猿の腰神経を2週間にわたって絞扼すると、脊髄視床路ニューロンのうち侵害刺激にも非侵害刺激にも反応する広域作動性ニューロンが増加 逆に侵害刺激に特異的に…

熊沢孝朗 慢性痛の神経生理学的メカニズム 関節外科2001;20(4):7-14

痛み 不快な感覚性情動性の体験であり、それには組織損傷をともなうものと、そのような損傷があるように表現されるものがある 痛覚受容器 おおきく2つ ポリモーダル受容器 時間的空間的に識別性のはっきりしない、ズーンとした痛み 機械的、化学的、および…

整形外科疾患における慢性疼痛の病態と対策 関節外科2001;20(4) 1

石井清一 introduction関節外科2001;20(4):5-6 痛みとは永久に個人的な体験である どのような治療をおこなっても、その効果を医者と患者が信じている限りは、疼痛は1/3の患者で軽減する 痛み行動の強化にもっとも関与している要因を的確に見定めることが大切…