はじめに

主な目的 (2015/12/31記) 読んだ文献等の記録を残す 興味ある分野 慢性疼痛 旧サイト 文献斜め読み (2008/1-2015/12)

痛みの伝導路と侵害受容による脳反応

乾幸二 痛みの伝導路と侵害受容による脳反応 最新精神医学 2017;22(2):85-91 侵害受容器 高閾値機械的受容器 特異的侵害受容器 nociceptive specific;NS Aδ線維 脊髄第I層(Aδ) ポリモーダル受容器 広作動域 wide dynamic range ;WDR C線維の自由神経終末 脊…

痛みと睡眠問題

井上雄一 痛みと睡眠問題 最新精神医学 2017;22(2):109-115 睡眠と睡眠障害両者の併存は病態を双方向に悪化させる悪循環を形成する可能性がある FM患者のQOL改善のためには睡眠障害の理解と対応が必須事項であると考えられている FMでの自覚的な睡眠障害 45-…

痛みと情動の生物学的基盤

加藤総夫 痛みと情動の生物学的基盤 最新精神医学 2017;22(2):93-102 痛みのマトリクス 1-4の総体が、我々の痛み体験を形成すると認識されるに到った 1 あらゆる痛みに共通の単一の「痛み中枢」は存在しない 2 むしろ、侵害受容入力は、きわめて多くの広範な…

慢性疼痛の臨床に必要な心理社会的評価尺度 MPI

笠原諭、松平浩、荒瀬洋子、村上安壽子、高橋直人、矢吹省司 慢性疼痛の臨床に必要な心理社会的評価尺度 MPI 最新精神医学 2017;22(2):103-108 MPI;Multidimentional Pain Inventory 認知行動療法を慢性疼痛患者に適応する際に、直接的にターゲットになるの…

痛み診療における森田療法の役割

平林万紀彦 痛み診療における森田療法の役割 最新精神医学 2017;22(2):131-137 ‐身体因の有無を問わず痛みがこじれるときは「痛みを嫌うと痛みに注意が向いて」「痛みに過敏になり」「痛みを恐れてますます注意を向きやすくなり」「さらに過敏になり苦痛が強…

慢性疼痛と幼少期の体験

慢性疼痛と幼少期の体験 ペインクリニック 2017;38(8):1025-1026 幼少期の体験が成年後に与える情動行動面への影響について、近年、医学領域でも注目されてきている 知的障害については、その後の英国のあたたかいケアを受けるなかで改善したが、6ヶ月以上…

身体表現性障害の森田療法

塩路理恵子 身体表現性障害の森田療法 心身医 2014;54(4):326-331 森田はその成り立ちを「とらわれ」から理解し、注意と感覚の悪循環が働くことを指摘した 身体の不調に対する不安、疾病に対する恐怖の裏に「仕事をやり遂げるために体調を万全にしておきたい…

総合病院心療内科での森田療法の実践

太田大介 総合病院心療内科での森田療法の実践 心身医 2015;55(4):346-351 不定愁訴患者のとらわれを森田のいう思想の矛盾に照らして理解すれば、かくありたいという自分像と現状のかくある自分との間を埋めているのが各種身体症状といえる。 患者の身体症状…

DSM-5によって失われた身体症状症に関連する歴史的概念

野間俊一 DSM-5によって失われた身体症状症に関連する歴史的概念 精神科治療学 2017;32(8):997-1002 「心気症」には身体的特徴と、それに対する疾病不安という二節制が存在するが、DSM-5では身体症状のあるものは「身体症状症」へ、不安症状は「病気不安症」…

身体症状症の概念

磯村周一、鬼塚俊明 身体症状症の概念 精神科治療学 2017;32(8):991-995 新たな診断基準(DSM-V)の要諦は、以前のように身体症状に対して医学的説明が出来ないことを強調するのではなく、むしろ陽性の症状および兆候(苦痛を伴う身体症状に加えて、そうした症…

痛みと関連した症例の経験

本島昭洋 痛みと関連とした症例の経験 臨床精神医学 1996;25(12):1489-1495 Kleinmanによると、病とは経験であるが、痛みのなかには、実につらく苦渋に満ちた経験があると考えられた Heibronnらは、pain pron disorderと名付けて特徴を上げている 臨床的特徴…

身体表現性障害患者への対応

佐藤寿一 身体表現性障害患者への対応 現代医学 2015;63(2):147-148 身体表現性障害への対応のポイントは、1共感的態度を示す、2身体的に異常がないことを保証する、3症状が表れる機序(病態)を説明する、4症状と付き合う各画が必要であることを説明す…

身体表現性障害

佐貫一成、山本晴義 身体表現性障害(身体症状症および関連症群) 臨床と研究 2016;93(5):626-632 身体症状症 DSM-V DSM-IVに比べて実用性を重視。その一方で診断基準の中では、身体疾患の有無や病因論には触れられていない 身体症状症の治療 身体症状の意味…

慢性疼痛における精神科的併存症の治療

村上伸治 慢性疼痛における精神科的併存症の治療 臨床精神医学 2013;42(6):765-769 身体化障害とは、若い頃に始まり、疼痛をはじめとした多彩な身体的症状が、身体的原因がわからないまま長期間継続するものをいう。典型的な例をイメージするなら、若い頃か…

身体表現性障害における疼痛性障害

宮地英雄 身体表現性障害における疼痛性障害 産科と婦人科 2013;80(7):901-905 疾患概念に共通しているのは、身体症状は呈しながら検査所見が陰性、あるいは身体的障害が存在したとしても、症状を説明できない程度のものであること、心理的要因について話し…

身体表現性障害

土井永史、鮫島達夫 身体表現性障害 診断と治療 2011;99(6):959-963 身体表現性障害は、精神的苦悩と疾患行動が変容し肥大したものと記述できる 一般に未熟で依存傾向の強い人や自己顕示欲の強い人、不安が強い人の場合には、他者に対する身体症状の訴えが増…

多彩な身体症状の奥にある心の傷 身体表現性障害

松田孝之、氏家武 多彩な身体症状の奥にある心の傷 身体表現性障害 小児科臨床 2010;73(1):56-60 すべての身体表現性障害に共通した単一の治療法はないが、医療への強い依存を軽減し、症状への固執を解き、もてる機能を回復し、感覚のコントロールを高め、自…

心療内科的アプローチのコツ 機能性消化管疾患の治療のコツ

水野泰之、福永幹彦 心療内科的アプローチのコツ 機能性消化管疾患の治療のコツ Modern Physician 2011;31(3):345-347 心理療法の目的 心の変化を介して身体症状の改善を図る 症状によって起こっている障害の軽減を図る 「この病気はね、すこし変わっている…

承認(validataion):感情調節困難な患者との治療的関わりにおいての承認の意義

遊佐安一郎 承認(validataion):感情調節困難な患者との治療的関わりにおいての承認の意義 精神療法 2014;40(6):851-857 Linehanは承認を「セラピストが患者に対して、患者の反応は現在の生活において当然のことであり、理解可能なものだと伝えつことである」…

身体表現性障害

佐貫一成、山本晴義 身体表現性障害 臨床と研究 2016;93(5):626-632 身体表現障害から身体症状症への改変 DSM-V 身体症状症 DSM-IV 身体症状症、鑑別不能型身体表現性障害、疼痛性障害、心気症(身体症状のあるもの) DSM-V 心気症(身体症状のないもの) DS…

身体的苦悩症候群の治療モデル

太田大介、山田宇以 身体的苦悩症候群の治療モデル 医学と薬学 2014;71(9):1573-1581 身体苦悩症候群は10の機能性身体症候群、身体表現障害をほぼ包括している概念であることが示されている 太田によれば、森田療法の文脈で身体表現性障害を見た場合、患者…

身体表現性障害患者への対応

佐藤寿一 身体表現性障害患者への対応 現代医学 2015;63(2):147-148 身体表現性障害への対応のポイント 1 共感的態度を示す 2 身体的に異常がないことを保証する 3 症状が表れる機序(病態)を説明する 4 症状を付き合う覚悟が必要であることを説明する 5 外…

幼少期ストレスが成熟期における慢性疼痛に及ぼす影響

#1 西中崇、中本賀寿夫、徳山尚吾 慢性疼痛に対する幼少期ストレスによる脳神経機能異常への影響 日薬理誌 2017;149:79-83 #2 西中崇、中本賀寿夫、徳山尚吾 幼少期ストレスが成熟期における慢性疼痛に及ぼす影響 日薬理誌 2017;149:134-138 #2 マウス後肢に…

痛みのカウンセリング

田代雅文、細井昌子 痛みのカウンセリング:受容を目指した治療的対話の創造 Practice of pain management 2013;4(3):164-171 現在の症状のみを「その症状をもつ人間が生活している背景」から切り取って、医学生物学的モデルだけで解釈しようとすると、理解…

慢性疼痛医療における「支える医療としてのマインドフルネスプラクティス」のすすめ

田代雅文、有村達之、細井昌子 慢性疼痛医療における「支える医療としてのマインドフルネスプラクティス」のすすめ:忙しい日常診療に悩むすべての医療スタッフに有用な心理学的方法 日本運動器疼痛学会誌 2015;7:190-195 「強くて何度も知っている(と思っ…

慢性疼痛の心身医学的診察

田代雅文、山田信一、山本洋介、伊達久、細井昌子 慢性疼痛の心身医学的診察:治療的対話の工夫 慢性疼痛 2013;32(1):79-87 痛みは「感覚+不快情動」体験なので、深い情動へのアプローチとして治療的対話が重要となる 「だからそれはその、起こした原因だけ…

痛みのカウンセリング

田代雅文 痛みのカウンセリング ー承認から受容、そして変容に到る道のり ー 最新医学 2016;71(12):2482-2485 脳梗塞で脚が麻痺して歩けなくなった患者のリハビリを例にとってみよる。「ある日突然に脚が麻痺した」という現実は受け入れがたいものである。「…

痛みのClinical Neuroscience

痛みのClinical Neuroscience (雑誌 最新医学 連載)#1 牛田享宏 痛みのシリーズを始めるにあたって 最新医学 70(7): 1262 -1265 2015 #2 小山なつ, 等誠司 痛みの概念を歴史から振り返る 最新医学 70(8): 1690 -1693 2015 #3 北原雅樹 生物心理社会モデルか…

旭川医科大学病院緩和ケア診療部

阿部泰之 旭川医科大学緩和ケア診療部 Locomotive Pain Frontier 2017;6(1):40-43 患者さんに痛みをいったん「全部なくせいないもの」と認識してもらうことが重要であり、さらに医師である私にも明確な答えがないことを開示して関係を作っていくのがよいと考…