「痛み」の医学 こども編

「痛み」の医学 こども編 (ちいさい・おおきい・よわい・つよい)

「痛み」の医学 こども編 (ちいさい・おおきい・よわい・つよい)

  • 自分の身の上に起こった体調の変化や痛みといったことに対する見通し、知識、予測を失うことはたいへんなんだということを、私ははじめて感じました
  • 私自身に関する当事者研究の最初のきっかけは、この、ある朝突然始まった痛みの経験と、「知識は鎮痛剤になるんだ」という気づきだったからかもしれません。
  • 主観的な痛みはかなり強いのに、検査の結果はたいしたことはない。そしてただ、痛み止めと湿布だけをだされる。そのギャップに、「自分の経験を説明できる十分な知識が得られていない」という納得のいかない感覚がありました。
  • 担当医はだまってうなずいて聞いてくれた。そしてその翌日から、痛みが嘘のように緩和した
  • 中枢機能障害性疼痛 侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛以外のいたみ
  • アプカリアン 中枢機能障害性疼痛とは痛みの記憶だ。
  • いまはないけども、かつて痛みの原因があり、その記憶が脳内にあって、思い出して痛くなる
  • 破局化思考 拡大視、無力感、反芻
  • 拡大視、無力感はトラウマに似ている
  • 記憶の痛み、記憶がうずいているんだというアプカリアンの説は「脳の錯覚」ともいわれます
  • トラウマと中枢機能傷害性疼痛というのは、「癒えない痛みの記憶」という共通点でつながっていることを学びました
  • 破局化 痛みが原因で自分の物語がうまくいっていないと信じている度合いとして解釈できます
  • 痛みが原因で、「物語」がうまくいかない状況になっていると、当然人はなんとか痛みをとってほしいと思います。痛みさえとってもらえれば、もとの「物語」を継続できる、もとの人生設計に復帰できると思うからです
  • 痛みが生じ、自分の物語の継続を邪魔している。そうとらえるのではなく、「物語」をうまく継続できなかったから痛みが生じた。そう考えると、痛みというのは「あなたの物語は見直しが必要」ということをお知らせしてくれている貴重なシグナルといえるのではないか。そのことを得心することが、「中枢機能障害性疼痛」から抜け出す入り口になるのではないかと考えたのです
  • 思えが私はあのときはじめて、それまでの人生の「物語」を人前で整理することができたのです。卒業してからどんな歩みをしてきたか、自分では知らず知らずのうちに、けっこう無理をしていたことも、しゃべりながら気がついたりもしました。
  • そして、その痛み経験をきっかけとして、それまでの人生設計とちょっとちがう進路を歩みはじめました。
  • 痛みから逃れたくて、追い詰められたとき、傷となった場所や当時を知った人たちのなかに飛び込むことになった。いわばプライドを棚上げして「物語」を語る。
  • みずから語ることで、それが、当時自分が思い描いていた人生の「物語」をあらためて見直すきっかけをくれた経験になったのではなかろうか、というのが今の私の解釈です
  • 中枢機能障害性疼痛は、人生の物語の破綻を教えてくれるシグナルであると私の考えをお話しましたが、その「物語」の破綻というのが、ほぼイコール「トラウマ」と呼んでいいでしょう
  • ということは、トラウマが、「中枢機能障害性疼痛」を引き起こしているともいえるでしょうし、あるいは「中枢機能障害性疼痛」というのは、トラウマそのものであるという大胆な解釈もできるかもしれません

現任者講習会

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rainbow cursor/first aid/error:error: btn: invalid key order (0)

  • 症状
    • レインボーカーソルがどきどきでる。first aidで、"error: btn: invalid key order (0)"とでて、"復元システムからfirst aidを実行してください"といわれる
  • 環境
  • やったこと
    • まず復元システムからfirst aidを実行したが同じエラー
    • 次、single user modeで/sbin/fsck -fyとしたが同じエラー
    • "error: btn: invalid key order (0)"でググると下記あり

discussions.apple.com

    • ここで
      • First Aid in recovery mode; I get the same error as above.
      • CMD+S Single user mode and using command: /sbin/fsck -fy
      • Rebooting into Safe Mode then restarting
      • Deleting timemachine and localsnapshots
      • Re-installing Mojave (not clean install)
    • としたが改善せず.
    • mac engineerはこれは正常とのこと
    • 解決策はOSのクリーンインストール

記述精神病理学

シムズ記述精神病理学

シムズ記述精神病理学

第17章 痛みの精神病理

人間の痛み

人間の痛み (何のための知識シリーズ (4))

人間の痛み (何のための知識シリーズ (4))

図書館(書庫)より貸出

高齢期の心因性(慢性)疼痛に対するアプローチ

青山幸生、牧裕一、木造理枝、小竹良文:高齢期の心因性(慢性)疼痛に対するアプローチ. 老年精神医学, 27:1046-1051,2016.

  • 痛みは、個人のもつ意識内容そのものであり、きわめて主観的な事象である
  • 痛みの治療には、全人的(身体・心理・社会・実存的)にその患者を理解しようとする態度が必要であり、最終的には心因性、器質性を超えた”今、ここ”に生きている人間そのものとしての理解が必要である
  • 高齢期の場合、身体的基礎疾患の有無を始めとして、認知機能の低下や精神障害の有無、生活歴、生活環境、生きがいなどにより痛みの訴えに大きなさが見られる
  • とくに、性格や気分障害の有無、うつ状態認知症の有無、その程度によっては、痛みに訴えが過度になったり、過小になったりもする
  • 痛みは、個々の持つ意識内容そのものであり、まったく主観的な問題であるため、少なくとも個人にしか理解しがたい事象で、正確に心因性と器質性を分けることが困難であるが、いわゆる心因性疼痛と呼ばれるものは、すくなくとも明らかに心因性(脳における痛みの解釈の誤作動)が有意であると治療者が判断できるような病態を呼ぶものだろうと考えている
  • 原因が上記位のいずれであろうとも、患者は自分自身の身体のどこかの場所を借りて、また、さらに「身体の痛み」として症状を訴えるため、高齢者に限らず、いわゆる心因性疼痛の治療は難渋するケースが多い
  • 高齢者の心因性疼痛においては、幼児期の不幸な体験や戦争体験、心的外傷体験など過去の精神的トラウマが病気の発症や維持にすくなからず影響する場合が認められるが、一方、現在の心理的葛藤、家庭内の問題、人間関係、経済的問題などの社会的要因が関与している場合も多い
  • 患者という氷山の上に実際に見える「痛みという症状」の水面下に、実は見えないかたちで隠されたこの実存性の問題はすくなからず高齢者の痛みの発症、維持に関与しているものと思われる
  • 痛みの解決には、水面下に潜んでいる患者個々の実存性へのアプローチが必須であり、そのことにより、少しでも患者自身の持つ「痛みの意味」「苦痛の意味」を全人的に理解することが可能となる
  • まずは簡単で、安全な身体的な診察・治療を施行しながら、同時に患者の心のなかに渦巻いている怒りや不安、後ろ向きの態度などを吐き出させ、浄化することが疼痛治療においては最初に行う、なによりも重要なアプローチであり(心の浄化)、以上の過程で初めてお互いの信頼関係が構築でき、痛みの本質でもある氷山の水面下に隠された部分(患者固有の問題、資源)へのアプローチが可能となる